ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Introducing Rahsaan Roland Kirk / Rahsaan Roland Kirk

2018年03月20日 | ジャズ

Introducing Rahsaan Roland Kirk / Rahsaan Roland Kirk (2006)

盲目で独特なファッション・センス、首から何本ものサックスや楽器をぶら下げて、時にはそれらを同時に吹いたり、ブレス無しで吹き続ける奏法や、鼻で吹きながら同時に歌ったりも、と聴く前からお腹いっぱいになりそうな伝説的管楽器プレーヤー、ラサーン・ローランド・カーク(Rahsaan Roland Kirk)。自分もその特異なプレイスタイルは以前から知っていたが、実際に聴いた事があるのはアトランティック時代の1枚のみ。写真は見たことがあったが、最近は昔と違ってネット上で簡単に映像を見ることが出来、ステージ上ではこんな演奏スタイルだったのかとビックリ。アクが強い。これから掘り下げるにはなかなか勇気が要りそうだったので、米ライノ(Rhino)から出ている「Introducing~」と名付けられたコンピ盤を購入してみた。

収録されているのは1967年から75年までなので全てアトランティック時代の音源。CDはいかにもな作りの廉価ベスト盤シリーズだが、自分が興味を持った、というか唯知っているのもこの時代に限られているので選曲はさほど的が外れてはいないだろう。すでに聴いたことのある「Volunteered Slavery」のようなタイプのソウルフルでファンキーな曲が多いのかと思いきや、スタンダードっぽいヴォーカルナンバーや、管楽器があまり目立たない曲もあり、そちら一辺倒じゃない幅の広さに驚く。自分の中でイメージだけ先走り過ぎていたなァ。映像なしで音楽だけ聴いていると彼の特異なスタイルが情報として入ってこないので(故に彼が演奏している楽器がどれかも分からないのだが)かえって純粋に音楽を楽しめた。

オークションにて購入(¥449)

  • CD (2006/9/19)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Rhino/Wea UK
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