Rearviewmirror : Greatest Hits 1991-2003 / Pearl Jam (2004)
オルタナティヴ・ロック全盛期の90年代に一世を風靡したジャンル”グランジ”。ニルヴァーナ(Nirvana)を先頭に様々なアーティストが現れて消えていった。そんな中で現在まで活動して人気を博している数少ないバンドのひとつ、パール・ジャム(Peal Jam)。グランジの中心だったシアトル出身。ヴォーカルのエディー・ヴェダー(Eddie Vedder)を中心として、当時から根強い人気を誇り、現在ではアメリカン・ロックの代表的なバンドのひとつに数えられるまでになった。自分は最初の3枚を熱心に聴いていたので、その後の活動には正直疎いが、素人臭かった彼らもすでに重鎮。自分達の音楽スタイルにこだわり、頑固で生真面目な態度は今も変わっていないようだ。
ベスト選曲に加えてアルバム未収録曲も収録し、基本的にはハードな曲が並ぶ1枚目(Up Side)と落ち着いたテンポの曲が並ぶ2枚目(Down Side)に分かれている。駆け出しの頃のファースト・アルバム収録曲は(当時はそんなに気にならなかったが)ミックスやマスタリングに不満だったとみえて、ここでは新しくリミックスされたヴァージョンが収録されている。ちょっと芝居がかって血管が切れそうな位に振り絞るようなエディー・ヴェダーのヴォーカルは好き嫌いが分かれるだろうが、普段着のヘヴィー・メタルという側面があったグランジも、自分は当時からニルヴァーナの音楽は全然好きになれず(今でも彼らの良さがさっぱり分からない)、パール・ジャムも含めて一括りにされる風潮にしっくりこなかった覚えもある。このベスト盤を聴くと2枚目のアルバムからプロデューサー(Brendan O'Brien)が共通しているからか、後年も印象はあまり変わらない。中にはまんまジミヘンのギターっていう曲も。日本盤だったので詳細な年表や歌詞カードが付いていたが、めっきり視力の落ちたオッサンには厳しいくらいの極小文字だったので熟読するのは諦めた(苦笑)。
オークションにて購入(¥480)
- CD (2004/12/29)
- Disc : 2
- Label : Sony Music Japan International