岐阜県土岐市の土岐市役所前に店を構える陶都菓匠と名乗る和菓子の店「虎渓」。建物は古くないが創業は大正12年(1923)という歴史のある店だ。店に入るとショーケースの中にずらりと菓子が並んでいる(あの”からすみ”もあるようだ)。表の幟には流行りのフルーツ系大福と麩饅頭が書かれていたが、目当てだったのは好物の最中。東濃らしく栗を使った菓子がいくつも並んでいたので「栗きんつば」と、こちらの名物「とっくり最中」を購入して包んでもらった。
「栗きんつば」は文字通り栗の実が入ったきんつば。薄皮の中にはつぶ餡の他に砕いた栗の実が入っている。栗の粒はさほど大きくないので味が大きく変わることはないが、甘味控えめの餡でほのかに栗の風味が混じる。「とっくり最中」は焼きものの町ならではの”徳利”の形をした最中種(皮)に”陶祖”の文字が書かれ、つぶ餡が詰められている。丸く膨らんだ形の徳利なので餡の量が多く、口に含むとつぶ餡がいっぱいになり旨い。こちらの餡もやはり甘さは控えめなのでまだ食べられそう。次は「麩まんじゅう」を買いに走ろうかな。(勘定は¥170/きんつば、¥140/最中)
↓ 駄知町散策の続き。以前見た建物も再度チェック。「旧・駄知商業協同組合」(建築詳細不明)◇。相変わらず中は放置気味だがスクラッチタイル壁はしっかりとしている。
↓ 「(有)丸高商店」(建築詳細不明)◇。古い建物かどうかは分からないが腰壁より高い位置までスクラッチタイルが巡らしてあり、2階の窓枠や玄関からするとかなり年季が入っていそう。
↓ 裏通りの「まるや石浜陶器(株)」の敷地内に建つ下見板張りの建物(建築詳細不明)◇。
↓ その和風な建物で”時計屋”というギャップが面白かった「中根時計」(建築詳細不明・写真下左)◇と、定礎が見つからず年代が特定出来なかったが、窓枠の感じからすると意外と古いかもしれない「十六銀行駄知支店」(建築詳細不明・写真下右)◇。
陶都菓匠 虎渓 (こけい)
岐阜県土岐市土岐津町土岐口2091-2
( 土岐 とき こけい 陶都 陶祖 和菓子 菓子匠 御菓子司 もなか 金鍔 みかん大福 いちご大福 近代建築 銀行建築 )