最近とみに活気づいてきた伏見地下街。昭和32年に開業したこの地下鉄伏見駅直結の短い商店街で長く営業を続けている「伏見珈琲館」へ。この日は用事で栄方面から歩いて着き、朝食兼時間調整で地下へ降りる。改札にほど近い店に入ると小さいテーブルが5つあるだけのこじんまりとした空間。年配のご夫婦でやっていらっしゃる。照明は電球色、チープなラジオの音が流れてとても落ち着いた雰囲気。モーニング・サービスの「トーストサンド+コーヒー」を選んだ。サンドイッチはハム、野菜、玉子から選ぶという事で「玉子」を選択。すぐに物静かな主人が調理を始めた。コーヒーは1杯づつペーパードリップで淹れていく。名古屋の古い店では一度に沢山淹れて温め直す店が多いので珍しいかも。
しばらくして両方一緒に運ばれてきた。コーヒーは薄手の洒落たカップとソーサーに入っていて、予想通りいわゆる名古屋的な濃いものでなくすっきりとした味わい。サンドイッチは4つの三角形に切られている。サンドイッチは玉子を潰してマヨネーズで和えてあるものときゅうりが挟んである。冷蔵されていたようで冷たいが、パンの部分はトーストしてあるので温かい。旨い。こういうのもアリだなァ。朝食にちょうどいいセットだった。ドアが開け放してあるので外を行き交う人達の姿が目に入る。ここにはほとんど夜しか来ないので新鮮(笑)。それにしてもこの都心でコーヒー1杯の値段でコレってやっぱりスゴイ文化だなァ。普段モーニング・サービスはほとんど利用しないがたまにはいいもんだ。(勘定は¥360)
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↓ 来年で解体が決定している栄(さかえ)の「中部日本ビルディング(中日ビル)」(昭和41年・1966・建造)◇。やはり一番の問題は耐震性だったようだ。すでに入店店舗や劇場の撤退も始まっている。入口天井にある大垣市出身、矢橋六郎作のモザイク画「夜空の饗宴(空の饗宴)」もそろそろ見納めか。
珈琲専門店 伏見珈琲館
愛知県名古屋市中区錦2-13-24 伏見地下街
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