ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

きっちんケミア @三重県四日市市 (※閉店)

2018年05月28日 | 三重県

JR四日市駅周辺を散策。四日市にはJRの駅と近鉄の駅があり1kmちょっとしか離れていないが、商圏は完全に私鉄側に移ってしまっているとみえてこちらは何とも枯れた雰囲気。駅前は広いが人通りもまばらだった。古い建物がいくつか残っているが閉まっている店も多い。そんな中、崩壊寸前の商店街(三和商店街)の外に洋食屋「きっちんケミア」を見つけたので入ってみた。建物自体がヤバイ感じになっている中、テナントのひとつとして店がある。かつては店でぎっしりだったんだろうなァ。店先にはサンプルの飾られたガラスケースもあった。創業は70年代の初め頃らしい。中に入るとL字のカウンター席があり、やや暗い電球色の照明がそそる。年配のご夫婦でやっていらっしゃって、主人はしっかりとコックコート着用(洋食屋のコックコートって気分が”上がり”ますネ)。値付けはどれも安くて定食にも惹かれたが、結局好物の「オムライス」をお願いした。

すぐに主人の調理が始まる。手元までは見えなかったがジャッジャッとライスが炒められ、味付けに使うケチャップは缶入りのカゴメトマトケチャップかな。別のフライパンで玉子が焼かれて、完成。平皿に盛られたオムライスは、やや強めで焼かれた薄焼きの玉子で綺麗にライスが巻かれケチャップがたらされているクラシックな姿。早速スプーンを入れる。中はケチャップライスだが量は控えめ。味付けも優しめなので、上のケチャップをスプーンに付けると合わさってちょうど良い加減になる感じ。容器に入った福神漬を自分で皿の脇に取りながら美味しくいただいた。次に機会があったらフライ物の定食を食べてみたいな。(勘定は¥480)

 

 


 

 ↓ 「JR四日市駅」(建築詳細不明)の駅舎。だだっ広い駅前の広場と質実剛健な背の低い建物がどことなく旧共産主義圏の建物を連想させる(笑)。

↓ 駅からすぐの古色蒼然とした「三和商店街」(建築詳細不明)の入り口。昔は賑やかだったんだろうなァ。「明るい商店街」と掲げられているが、中に足を踏み入れてみると…すでに崩壊が始まっている。立入禁止でないのが不思議なぐらいの壊れっぷり。四日市の人は大らかだなァ。屋根も崩れて日が差しているので確かに”明るい”(笑)。

 

 

 

 

↓ 昭和26年(1951)に開業したという銭湯「四日市温泉」(建築詳細不明)。残念ながらまだ開いていなかったが、丸い枠の小窓などなかなかいい感じ。タイル絵はあるのかな。

 

↓「四日市温泉」に並ぶ和菓子の「花月堂本店」(建築詳細不明・写真下左・廃業済)と、精肉の「鳥義」(建築詳細不明・写真下右)。どちらも立派な建物。この並びはすごい。

 

 


 

 

きっちんケミア

三重県四日市市本町7-14

※令和5年3月を以って閉店されました

 

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コメント (2)
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