再開発計画で軒並み店舗が空(カラ)になっていてそろそろ見納めが近づく岐阜タカシマヤ南の商店街をぶらつく。「文化屋食堂」も移転の為すでに撤退し、残っているのは「大福屋」と「いしぐれ珈琲」と「一楽」くらいか。昼時になってタカシマヤのレストラン街で「はんつ遠藤の北海道ラーメンリレー」なる催事をやっているのを知る。昔はラーメンの食べ歩きで東京をはじめ、色々な場所に遠征もしたりしていたが最近は完全にご無沙汰。「純連」より後に出た濃厚味噌ラーメンは食べたことがあるが本家は未食のままだった。もうラーメンの新店を追いかける事は無いし、実店舗訪問主義(笑)なので催事のラーメンにはほとんど興味が無いが、「すみれ」はあれだけの有名店でありながら「新横浜ラーメン博物館」でも食べたことが無かったので人並みに気になり、11階まで上がってみた。
仮店舗前には20人程の行列。さすが知名度が高い「すみれ」だけあるなァ。店の中を覗くと割合席数がありそうだったので並んでみた。タカシマヤの偉いさんらしき背広組の数が多く、店の入口付近をずっとウロウロしているので鬱陶しい(笑)。案の定、客は次々と店内に吸い込まれていき、待ったのは10分ほど。先に勘定を済ませ、窓際の空いた席に腰掛ける。この日は冬晴れで見下ろす景色が素晴らしかった。これだけでプライスレス。
着席してさほど待つことなく注文した「味噌ラーメン」が運ばれた。「純連(すみれ)」は昭和39年(1964)に札幌で創業。こちらは平仮名表記なので三男の店の系列になるのかな。早速麺を口に運んだのだが、ラードの膜でマスキングされているのをすっかり忘れて舌先を軽く火傷しかけた。危ない危ない。太縮れの麺は札幌らしく黄色味がかっている。水面にはチャーシュー1枚、刻み葱、もやし、そしてスープの中にはひき肉も混じっている。何しろスープが濃くて旨味たっぷりという感じ。もちろん旨いが、昔ならともかくオッサンになった今の自分の身にはこの旨味過剰なスープはちょっと濃過ぎるかな。それでも昔の催事でありがちだった値段高めの簡略版という事は無く、しっかりとした1杯を食べられたので、こういう企画物をちょっと見直した。(勘定は¥870)
※この店の営業は1月24日まで。
↓ 再開発の対象となっている「岐阜タカシマヤ」の南側。ここに高層ビルが建つ予定。商店街のアーケード上に「高島屋南商店街」と書かれた看板があったなんて今まで全然気が付かなかった。
すみれ 札幌
岐阜県岐阜市日ノ出町2-25 岐阜タカシマヤ・レストラン街
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