一宮市の「真清田神社」の西側の道を北上したところにある麺類食堂「大黒屋」。日曜も営業しているので前から入ってみたかったが、なかなかタイミングが合わず念願の訪問。この辺りは決して人通りが多くないので店先も少し寂しい感じだが、ちゃんと隣に駐車場も用意されている。暖簾をくぐって店に入るとびっくり。正直表からは想像できないとても風情のある店内で、立木そのままの木目やねじりを生かした柱や、格子天井、彫りのある欄間など、建具が飴色に染まった素晴らしい空間。いやぁ、古い店を沢山廻っているけれど、なかなかこんな渋い普請ないよ。感動。調理場との間の配膳カウンターにはガラスの小窓があって、調理は女将さん、給仕は主人が担当。土間にはテーブル席が並んでおり石油ストーブが焚かれていた。黒い木札に白文字で書かれた品書きが掛けられており、カレーやハヤシなどの洋食もある。丼物と迷ったが、お茶を持ってきてくれた主人に「きしめん」を注文した。
しばらくして運ばれた「きしめん」には、ほうれん草、ピンク色の縁の蒲鉾、そして花鰹がかけられている(揚げがあったかは失念)。つゆはきしめんらしい少し甘味のあるもの。麺は幅が狭く薄い。ピラピラした麺を箸で手繰るとちょっと頼りないが、つゆとしっかり馴染んでいてスルスルと入っていく。これはこれで旨い。つゆもほとんどをいただいて体が温まった。次はこの空間を愛でながら「カツ丼」を食べてみようっと。(勘定は¥400)
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※閉店されたようです(令和3年9月現在)
大黒屋
愛知県一宮市真清田2-8-5
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