ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

川村屋賀栄 (2) 愛知県瀬戸市

2019年01月16日 | 愛知県(尾張・老舗)

瀬戸市散策の締めくくりは銭湯。前から入ってみたかった「日本鉱泉」へ。80年以上の歴史があるのだとか。以前は数多あったという瀬戸市内の銭湯も数少なくなり、古(いにしえ)の風情を残しているのはここくらいか。明るいうちに建物を見に行き、営業が始まるまで他で時間を潰す。その際に寄ったのは和菓子の「川村屋賀栄」。以前訪れた時には雨模様であまり外観をよく愛でなかったが、瀬戸川沿いに建つ建物には細かい彫りがあって貫禄充分。店に入るとこの日の店番は若い衆。この方が7代目だろうか。何を買うかは決めていなかったのでショーケースに並んだ菓子を物色。そこに一風変わった「猫饅頭」を発見(正式名称は「ねこ饅頭たま」だそう)。何で猫なのかなと思ったら、瀬戸市内には”猫が多いから”と書いてあった(はず)。確かに市中を散策していると自由に歩き回る野良猫(あるいは飼猫)に沢山遭遇したなァ。それと好物の「草餅」「最中」を購入した。

家に持ち帰り翌日にいただく。「ねこ饅頭」は包みから出す時にうっかり皮を剥がしてしまったが、猫の肉球が模ってある。しっとりとした皮の中にこし餡が入ったもの。でも皮の部分の風味は洋菓子のような感じ。「草餅」は全周包んであるのではなく2つ折りの形。つぶ餡がたっぷり入っている。よもぎの風味はさほど強くない。「最中」の最中種は立体的な花を模っている(菊かな)。こちらもつぶ餡。甘さは控えめ。最中種は日を跨いだのでしっとりしているがそれも良し。「ねこ最中」というものもあるらしいが…。(勘定は¥750)

以前の記事はこちら

 

 

 


 

↓ 銀杏木町にある「日本鉱泉」(建築詳細不明)。開場前から客が何人も待っている。風情ある建物の中に入ると脱衣所のロッカーは木製ガラス窓付き。そして浴場側には富士山のモザイクタイル画が。しかも入口の両脇に円柱が立っており、そこにもびっしりとモザイクタイルが。素晴らしい。浴場の中のタイル画は帆掛舟と島。古い設備なのでシャワーの勢いは弱く、湯船はまだ温かったが、常連さんが「まだぬるいでしょ。でも8時頃だと熱すぎるから(笑)。」と声を掛けてくれる。その通り、ゆっくり使っていると段々いい湯になってきた。

 

 

↓ 「日本鉱泉」にも近い米問屋「スズリョーベルックス(株)(鈴亮)」(建築詳細不明)。社屋は向かいにあるビルのようだが、こちらは小売店舗かな。とても風情ある町屋。

 

 


 

川村屋賀栄

愛知県瀬戸市栄町25

 

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