30 Days Of Dead (2019) / Grateful Dead (2019)
グレイトフル・デッド(Grateful Dead)はネット上で毎年ライヴ音源をフリー・ダウンロード出来る恒例企画を実施している。それがこの「30 Days Of Dead」。11月に1日1曲づつ発表して30曲ダウンロードが出来、ジャケットも用意されているという有難いもの。もとよりデッドはコンサート会場での観客による録音を許可していた先駆だったし、早くからフリー・ダウンロード出来る音源や未発表音源も無数に発表している稀有なバンドだったので、ネット上には音源が溢れており特に珍しいことではないのだが、やはりオフィシャルのしっかりとした音質というのは嬉しいし、30曲とはいえライヴ音源なので総時間は結構な長さになり、通して聴くのも大変な量だ。
2019年ヴァージョンは、古くは場所も不明な1966年の録音から1994年のラスヴェガス公演までの30曲。フリー・フォームの演奏が真骨頂の彼らだけに曲によっては30分以上のものもあり、総プレイ時間は7時間弱(汗)。外出を控えてヒマな人にはお勧め。元々ライヴ時間が長いことでも有名なデッド。もちろん演奏の構成には決め事があるのだろうけれど、これだけ長尺の曲が多いのをどうコントロールしているのか不思議。彼らの場合60年代の音源でも90年代の音源でもさして雰囲気が変わらないのも凄い。首尾一貫。デッド・ヘッズ(※)ではないので曲もよく知らないし、どの演奏がどうというのもよく分からないのだが、流して聴いていると妙に心地良くなってくるから不思議。ドカンとくるのではなくジワジワと効いてくる。ま、本当の良さは実際のライヴ会場でマ〇ファナ付きで体験しないと分からないかもしれない(笑)。
※バンドを追って旅をして廻るぐらいの熱狂的なデッド・ファン
フリーダウンロード(こちらでダウンロード出来ます)※2020年5月現在