両親を連れて岐阜県関市の人気鰻屋「しげ吉」へ。最初は違う鰻屋に行こうと車を出したのだが、こちらの前を通ってみると平日夜とはいえ、いつも満車の駐車場に車がまばらにしか停まっておらず、早々に”準備中”になってしまう看板もそのままだったので、急遽予定変更して店へ。家族とこの店に来るのは随分と久しぶりだ。店内は先客が(たったの)4組程。若い男性バイト給仕は通常と同じく何人も居るので店側も想定外の客入りなんだろう(訪問3月)。テーブル席に腰掛け、まずはビールと酒、そして「肝照焼」「鯉洗い」をお願いして、各人がそれぞれに「うなぎ丼」を注文した。「特上」は息子(+ご飯大盛)と父(え!?喰えるのか…)、自分と女性陣は「上」を。
まずは徳利に入った熱燗と、母の為のビールの小瓶、それに小鉢の「肝照焼」、丼ぶりの氷の上に並べられた「鯉洗い」が届いた。酢味噌はもちろん赤味噌仕様。これ、東海地方では当たり前だが余所の人にはびっくりされる(笑)。父と2人で照り強く苦味もしっかりある「肝照焼」をつまんでグイッ、独特の歯応えのある「鯉洗い」をつまんでグイッっと。さすがに量は多くないが高齢になっても酒が呑めるのはいいことだ。
しばらくしてそれぞれの「うなぎ丼」が登場。息子の大盛はちょっとひるむくらいご飯が盛り上がっている。「上」でもずしりと重い。ご飯こんなに多かったかな…。女性陣は最初から”きっとご飯食べ切れない”宣言。肝吸いも付いている。漬物はたくあんのみ。ご飯の上に鎮座した鰻の焼き加減はとても良く、身側の軟らかさ、皮側のパリッとした焼き上がりも申し分ない。たれの塩梅も良い。ご飯はやや硬めの炊き上がり。これには好みがあるだろうな。もちろんご飯の中にも鰻が入っている。息子はこれを「びっくりうなぎ」と呼んでいたが、そんな呼び方初めて聞いた(笑)。ちなみに「特上」は”びっくりうなぎ”の量も多いと言っていたが…。ご飯の量は普通でも多く、楽勝だと豪語していた息子も「ふぅ…。」かなんか言いながら手を焼いている(しかも祖父母から鰻やご飯が上乗せされている・笑)。さすがに父の「特上」は自分も少し手伝ったが、高齢でも躊躇せず「特上」を注文する意気や良しといったところ。丼ぶりとしての鰻とご飯のバランスはちょっと野暮な気もするが、少なければ少ないで何か言うのだろうから客なんて勝手なものだ(笑)。(勘定は¥24,000程)
うなぎ しげ吉
岐阜県関市山王通1-3-29
( 関 せき しげよし うなぎ 鰻 うなぎ丼 鰻丼 うな丼 肝焼き きも焼き 鯉のあらい 行列 )