昨年の夏にオープンして以来、あっという間に行列が出来る人気店となった多治見の「たゆたふ」。そのまま”たゆたふ”と読むのか、”たゆたう””たゆとう”と読むのかな。”雲吞麺のお店”と名乗るだけあって主力は雲吞麺。店は「黒家」や「漢方ラーメン渡辺」がある建物のテナントの居酒屋を間借りして昼のみ営業しているようだ。開店前に到着するとすでに先客が2組ほど。自分の後に到着した客が店先のウェイティング・リストに名前を記入していたので、自分もあわてて車から出て名前を記入して車内に戻る。開店時間には店前に20人もの人が集まった。凄い人気だ。少人数づつ店内に案内され、少し経って自分も呼ばれて店内へ。靴を脱いでカウンター席に案内される。女性主人の他、店員も全員女性のようだ。目の前には”鎌田・菅野製麺所”の麺箱が積んであるのであちらで経験があるのかも。注文したのはメニュー先頭の「特製雲吞麺」。目の前で主人の落ち着いていながらもテキパキとした作業が続いている。
しばらくして「特製雲吞麺」が供された。スープ水面には赤い縁のチャーシューが2枚、太メンマ、海苔、三つ葉が綺麗に並んでいる。そしてもちろん雲吞が4つ。特製は海老雲吞が2個、肉雲吞が2個の計4つ。スープは淡麗ですっきり。過剰な旨味ではなくバランスがいい。麺は歯切れの良いストレートの中細麺。スープとの相性も良く、旨い。ワンタンはそれぞれしっかりと具が詰まっていて存在感抜群。大衆食堂でよくあるほとんど皮だけのワンタンも嫌いじゃないが、さすがに出来が違う。中の海老もしっかりと火が通って張りがある。赤く色付けしてあるチャーシューは、新しい店でありがちな”箸で崩れるような軟らかい”タイプという想像と違って、しっかりと噛み応えのあるもの。旨味も逃げていないのが好ましい。この姿のラーメンで、あえてこのチャーシューにしたところがイイ。食べていても、スープから、麺から、具材から、非の打ちどころのない完成度のラーメンだった。よく間借りでこんなのが出来るものだ。こういうのが地方で食べられる時代になったか。(勘定は¥1,000)
↓ 何度も通ったことがある道なのに今まで全然気が付かなかった日本家屋にくっついた洋館(建築詳細不明)◇。屋根上の飾りといい、窓枠や壁の処理といい、意外と年数が経っていそうだがどうだろうか。
岐阜県多治見市宝町5-98
※多治見市音羽町4-14-1へ移転しました
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