ある日曜日の昼、岐阜市の名鉄「茶所駅」近く、旧中山道沿いにある喫茶店「やしろ」へ。ちらほらと風情ある建物が残る細い通りを通って店前の駐車場に車を停める。やけに自転車が多いナと思ったが、店内はほぼ全席バーサン達で占められていた(笑)。みんな日曜の昼(あるいはモーニング)はココって決めているんだろう。店は年配のご夫婦と給仕女性でやっていらっしゃる様子。他に席が空いていないので入口近くの小さなテーブル席の赤いベロアのソファーに腰掛けた。さすが東海地方の喫茶店、メニューには各種フライの定食、スパゲティやピラフなどの洋食、「焼きそば」や「おにぎり定食」まで揃っている。「焼とうふ定食」ってどんなのだろう…気になる。とは思いつつも濃い味を欲していたので、注文したのは「ハンバーグ定食」。てきぱきと立ち働く給仕の女性によって、三角紙ナプキンにナイフとフォーク、それに箸が用意された。
しばらくして運ばれた「ハンバーグ定食」は、丸い大きな鉄板皿にドーンとハンバーグと目玉焼き、付け合わせのいんげんとポテトがのせられ、そのハンバーグが見えなくなる程にたっぷりとソースがかかっている。別にライスと味噌汁、サラダ付き。まるでハンバーグが溺れているよう。目玉焼きはまだレアだが、グツグツとソースが煮えたぎっているので早速ナイフとフォークで平べったいハンバーグをやっつけていく。ハンバーグは玉ねぎとかが入っていない古(いにしえ)の洋食タイプ。ソースの味加減はかなり濃いめ。これはライスが欲しくなる。
ライスは平皿に盛られ、赤い福神漬が添えてある。これを目の前にすると、”フォークの背にナイフでライスをのせる”という自分が小さい頃まで日本人の誰もがやっていた”昭和しぐさ”をやりたくなる(笑)。そんなのは日本人の勝手に作った謎マナーだという見識が拡がって急速に絶滅したあの高等技術、ガラパゴスで残しておいても良かったんじゃないかといつも思うんだけれど、自分だけかな(笑)(※何を言っているか分からない若い人は父母、あるいは祖父母に実演してもらおう)。閑話休題。千切りキャベツとレタス、きゅうりのサラダも少なくない量なので、大きなハンバーグとその他を平らげる頃にはお腹もいっぱい。旨かった。次は「エビフライ定食」か「カツカレー」か。いや、やっぱり「焼とうふ定食」? (勘定は¥900)
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食事喫茶 やしろ
岐阜県岐阜市上川手115-2
( 岐阜 ぎふ 喫茶 喫茶店 八代 COFFEEやしろ 旧中山道 定食 ランチ ハンバーグ 洋食 カレー )