ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

二ツ玉 @名古屋市西区・円頓寺 (2)

2024年07月24日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

久しぶりに円頓寺本町商店街の麺類食堂「二ツ玉」へ。この日は亀島のある食堂に振られ、こちらまで歩いて辿り着いた。そのせいで昼には少し遅い時間に店に着いたが、”厚生省認可”と書かれた暖簾をくぐると店内はテーブル席も小上がり席も満席の盛況ぶり。ちょうど小上がり席が空いたが、座るなり女将さんが「カツ丼売り切れてますがいいですか?」と。この日の目当ては別だったので「ハイ」とそのまま座らせてもらう。外は暑かったが、しっかりと冷房が効いている中「みそにこみ」を食べている人が多い。外から来たばかりの自分は「冷麦」と迷ったが、結局来る前から決め打ちしていた「天南丼」をお願いした。この地方特有の絶滅危惧丼です。

しばらくして味噌汁とたくあんと共に運ばれた「天南丼」は、ご飯の上の片側に海老天、もう片側に細く切った長ネギが配置されている。煮込まれたつゆは多めでご飯の下に溜まるくらい。海老天はかなりの厚化粧で、小さめの海老が倍の大きさに変身(笑)。ネギは少しシャキッとした食感が残るくらいに煮込まれている。海老天の衣がしっかりとつゆを吸って旨い。思ったよりご飯の量が多かったので食べ切れるか不安になったが、ちょっと変わった風味の赤出汁を挟みながら結局綺麗に平らげた。常連客と主人夫婦の話をそれとなしに聞いていると、跡継ぎは居ないらしいので当代で店は終わりだろうとのこと。こちらのそばは手打ちらしいので次は食べてみたいナ。(勘定は¥830)

以前の記事はこちら (1

 

 


 

↓ 店に向かう途中の「株式会社ノリタケカンパニーリミテド 事務本館(旧・日本陶器事務所)」(昭和12年・1937・建造)。鈴木禎次設計。戦前に建てられたこういう大きな建物の中はどんな装飾がされているのか1度見てみたいな。

 

↓ 西円頓寺商店街にある長屋「名駅2丁目長屋」(明治~大正年間・建造)。店が入れ替わりながらリノベを繰り返してしぶとく残っている8軒長屋。現在は法人所有らしい。こういうテナントは2階も借りるのかな?。名古屋市の登録地域建造物資産に指定されている。

 

 

↓ これも同じ通りにある「旧・山英商店」(昭和7年・1932・建造)。かつては味噌・たまりの製造販売で創業したのだそう。こちらも名古屋市の登録地域建造物資産に指定されている。

 

 


 

 

めん処 二ツ玉

愛知県名古屋市西区那古野 2-13-20

 

( 名古屋 なごや 円頓寺商店街 円頓寺本町商店街 ふたつたま 大衆食堂 食堂 てんなんどん 天なん丼 うどん 蕎麦 きしめん 志の田丼 しのだ丼 木の葉丼 このは丼 近代建築 )

コメント (10)
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