ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

ProjeKct (One, Two, Four, X, etc...) / ProjeKct

2024年07月10日 | プログレッシヴ・ロック

キング・クリムゾン(King Crimson)にハマると、もれなく付いてくることになる「ProjeKct」。これは90年代後半にロバート・フリップ(Robert Fripp)率いるメンバーのうち、何人かの組み合わせで行われたバンドの別プロジェクト。大抵がサウンドスケープを中心としたインストゥルメンタルだが、いわゆる実験段階のバンド。これがバンドの活動再開のきっかけになったり、新しいクリムゾンの音楽指標になったりした。80年代の復活時もそうだったが、フリップはまずこうした別バンドの活動で手応えを確かめてから、それを正式に”キング・クリムゾン”だと宣言するようなところがある(←メンドクサイ・笑)。自分が今までに購入(全てネット・ショップにて)したのは以下の7枚(<>内は参加メンバー)。

まだその他に「The Collectors' King Crimson」シリーズに音源が収録されていたものもある。現在のリリース状況はどうか分からないが、発表当時はなぜか日本限定だった作品もいくつかあるようで、あくまでも発表段階ではクリムゾンとは一線を引いていたようだ。最後のは発表年が離れているが、しっかりと”A King Crimson ProjeKct”と名付けられていて、やっていることは変わらず、ここに参加したメンバーが中心となって2013年以降のクリムゾンの再結成に繋がっている。

腕っこきのそれぞれが自分達のテクやアイデアを披露しつつ、タッチ・ギターやVドラム(シンセドラム)も使ったりと楽器を含めて実験を繰り返している感じ。ポップな部分はあまり無いので聴いていて楽しいかと尋ねられると…「うーん」と唸ってしまうし、1枚を聴き通すのにかなりの気合が必要なのが辛いところだが(苦笑)、トニー・レヴィンらがやっている「Stick Men」なんかはまさにこういった活動から生まれたものだろうし、何より本人達にとって刺激的なんだろう。こうして聴いているとクリムゾンが解散している間も次から次へとずっとこれらの活動(実はまだ別にフリップ抜きの活動もある)を続けているのだから真正のワーカホリックといって間違いない。とんでもないオジサン達だ(笑)。

 

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花乃舎 @三重県桑名市

2024年07月10日 | 三重県(老舗)

三重県桑名市の和菓子店「花乃舎(はなのや)」へ。創業は明治7年(1874)で現在5代目とのこと。こちら某有名作家関連の作品に名前が出てきたりして訪れてみたいなと思っていた店。店に到着してビックリ。大通りに面していて建物が和菓子屋と思えない位大きくて立派。工場も兼ねているのかな。店に入るとシンプルなガラスケースの中に菓子が並び、右手には喫茶室もある(ただし案内されているかどうかは分からなかった)。この日は車にクーラーボックスを載せていなかったので練り切りなど上生菓子は断念。常用菓子の種類も多くて迷う。購入したのは「都饅頭」「志がらみ」「蛤最中」「丸ぼうる」「蛤しるこ」の5種。

家に持ち帰り、いつものように妻と分けっこ。「都饅頭」は創業当時からある饅頭だそう。沢山の胡麻がまぶしてある香ばしい皮にあんこが入っている。中のあんこは水分量の少ないもの。口に含むと胡麻の風味がしっかり。「志がらみ」はほのかな甘みの羽二重餅の菓子。ほんのり桃色の薄い層が挟んであり(羊羹らしい)ねじってある。ふわふわの口当り。「蛤最中」は恭しく箱に入っている。なぜかと開けると蛤の形をした最中種とあんこが別になっていて、自分で挟んでいただくようになっていた。照りの強いつぶ餡をサクサクの最中種に入れていただく。「丸ぼうる」は所謂”ぼうろ”と呼ばれているもの。濃い色付きをしていて小麦粉と卵の他に蕎麦粉も使ってあるのだそう。「蛤しるこ」はお湯を注いで作る即席しるこ。これは妻にだけ進呈。どれも素朴な味わいでお茶請けにぴったり。美味しくいただいた。次は是非クーラーボックス持参で(勘定は¥1,500程)

 

 


 

↓ 散策していて気になった建物、千代田町にある「カトリック桑名教会」(昭和34年・1959・建造)。目を引く円形の聖堂は築から65年も経っているとは思えない斬新な建物。入口の鐘付きアーチもかっこいい。

 

 


 

 

御菓子司 花乃舎

三重県桑名市南魚町88

 

( 桑名 くわな はなのや 和菓子 おんかしつかさ ねりきり もなか はまぐり最中 池波正太郎 薯蕷饅頭 じょうよまんじゅう 教会建築 近代建築 )

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