かっこいいことはなんてかっこ惡いんだろう / 早川義夫 (1969)
暗い…。徹頭徹尾、暗い(笑)。ジャックスの早川義夫が1969年のジャックス解散直後に発表したソロ・アルバム。ずっと昔にこのアルバムが名盤として紹介されていたことがあって一度は聴いてみたいと思っていた。これを推していたのは渋谷陽一だったっけ(うろ覚え)。早川はこのアルバムを最後に音楽活動から離れ、本屋の主人になったんじゃなかったかな。
当然ジャックスのようにサイケデリック・グループサウンズといった感じなのかなと思いきや、基本ピアノの弾き語りで、言葉にのせた情念を絞り出すといった感じの歌い方。意外だったのは作曲は全て早川だが、作詞した曲が1曲しかないということ。それでもまるで早川一人が作詞作曲したように感じるほど統一された感触があるのが不思議。05「サルビアの花」のようなスタンダードになった曲もあるが、04にはリズムボックス的な音が入っているのが時代的に珍しいし、09なんか聴いているとキーボードを使っているせいかドアーズのようだ。正直言って陰鬱なので頻繁に聴くことはないだろうが、聴くと胸がザワザワする音楽というのも凄いものだ。
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- レーベル : EMIミュージック・ジャパン
- ASIN : B00005GLNX
- ディスク枚数 : 1
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