ある日の夕方、まだ明るいうちに伏見駅を出て歩いていると珍しく「大甚本店」に開店前の並びが見当たらない。珍しい日もあるなと用事を済ませ、また戻っても待ちが出ていなかったのでつい「1杯だけ」と暖簾をくぐってしまった(笑)。それでも店内はきっちり満席。1階は1人でも座れず、若主人に「2階なら…。」と案内された。最近は早い時間には来ていなかったが相変わらずの盛況ぶりだ。自分は2階に上がるのは初めて。その2階もほとんど満席だった。窓に向かったカウンター席も埋まっていて(あそこいいなァ…)、かろうじてテーブル席が1つ空いていた。こちらは給仕の男性が2人で回している。
いつものように賀茂鶴の樽酒を”どん燗”でお願いする。何も訊かれなかったけれど大徳利で出てきた。下まで行って取って来た酒肴は「もろこ」と「白和え」。猪口に注いだ酒をグイッと。ウマイ。この時季は窓も開け放されて爽やかだから気持ちがいい(訪問5月半ば)。「もろこ」は飴色に煮込まれた小魚の甘露煮。たしかこちらの老主人の手造りのはず。この東海地方では当たり前にある魚だけれど他所の人にはあまり馴染みが無いかな。1尾は小さいが量はしっかり。「白和え」は人参、蒟蒻、ほうれん草といったところ。甘い味付け。この2品だけでいつまでも呑めちゃう(笑)。でも2合ってあっという間(笑)。結局30分も座っていなかった。もう1階は完全に若主人が回していて、お元気だが老主人は一歩下がっている感じ。あの野太い声もほとんど聞こえなくなった。上手く代を引き継いだものだ。(勘定は¥1,600)
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愛知県名古屋市中区栄1-5-6
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