以前からブックマークしてあった店だが、所在地がかなり市街地から離れた山の中で、周囲に何か目当ての場所がある訳でもないので延び延びになっていた岐阜県瑞浪市の喫茶レストラン「有明」。ある土曜の昼、中濃地方から東濃地方へ抜ける際に、わざわざここを通っていこうと画策して車を走らせた。山の中をドライブして店に到着。本当に御嵩町辺りからここに来るまで飲食店がほとんど見当たらない。それでも(それ故?)店の前には何台もの車が停まっていて、中には家族連れを含む数組の客が。店内にサンプルのショーケースがあり、テーブル席が3つ、小上がり席が3つ。メニューは壁に紙短冊が貼ってある。喫茶メニューの他、洋食、定食、丼物など、なかなか豊富。年配のご夫婦でやっていらっしゃって、主人はコック・コートを着用。山の中にポツンとある飲食店が洋食中心の店っていうのも面白い。こんな場所なのでお客さんとも和気あいあい。迷って選んだのは「スパゲッティ」と、欲張って「オムライス」も。
しばらくしてまず「スパゲッティ」が運ばれた。熱々の鉄板に盛られていて玉子液が敷かれた東海地方でお馴染みのタイプ。玉子はすでに固まりつつある。フォークを入れてみるとちょっと普通と様子が違う。通常このタイプはケチャップで味付けしてあることが多いがこちらはソース主体かな。味も焼きそばっぽい感じ。具材はソーセージ、ピーマン、玉ねぎで、スパゲッティは細めのもの。微かにニンニクの風味もあるような。後から運ばれた「オムライス」は玉子の薄皮で巻かれたタイプ。上からケチャップがかけてある。中はチキン・ケチャップライス。濃いめの味付けで、こちらもちょっとソース感がある。どれもちょっと一般的なものと違うのが面白かった。次に機会が出来たら「ドライカレー」「豚汁定食」かなんかいただこうかな。(勘定は¥1,300)
↓ 往路にあった「可児川電気・美佐野発電所取水口」(建築詳細不明)◇。山道の途中にポツンと保存されているが、道路の拡幅工事で埋没することになってここに設置されたらしい。にしては規模が小さく後塗りのコンクリートもあって往時の様子は偲びづらい。
↓ 店のある日吉町にあった用水端の下見板張りの建築(建築詳細不明)◇。表に回るとモザイクタイルで外壁を装飾された商店の建物と繋がっている。でも営業はされていない様子だった。
↓ 瑞浪市民公園内の小高い山(化石山)の中腹にある地下壕の入り口◇。戦時中は爆撃機製造の地下工場建設の為に壕が掘られたが(未完成・総延長8159m・写真下3枚目)過酷な現場だったため、徴用された中国人労働者らに多数の犠牲が出たのだとか。
喫茶レストラン 有明
岐阜県瑞浪市日吉町643-1
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