再訪した滋賀県長浜市。昼時に目当ての店の開店を待つも、まだ開く気配がない。時間つぶしに近くをウロウロしていると行列を見つけたので近寄ると、この店「成駒家」が見えた。行列のあった店は隣のラーメン屋だったようだが、自分が惹かれたのはこちらの店。広いお座敷のありそうな店構えから歴史のある店と直感。後から調べると創業は明治20年(1887)とのこと。屋号は先々代の当主が中村雁治郎の贔屓だったとかで、それで「成駒」なのだとか。長浜名物の「焼鯖そうめん」があるということで、軽い腹ごしらえのつもりで店の中へ。靴を脱いで上にあがる座敷とは別の間があり、テーブル席が並んでいる。まだ先客は居なかったので適当な席に腰かけた。もちろん「焼きさばそうめん」一択。定食もあったが単品でお願いした。
しばらくして蓋付きの塗りの大きな椀に入った「焼きさばそうめん」が登場。蓋を開けると、綺麗に揃えられたそうめんと分厚い鯖の切身が現れた。温かいつゆは濃くなくあっさりとした味。薬味は刻みネギがのる程度。焼き鯖は甘辛い味付けなので焼き目を入れてから煮てあるんだろう。もちろん骨も気にならない。分厚い切身が崩れると、だんだんその甘味と風味がつゆに移ってつゆの味が変化していくのが楽しい。とはいえあくまでもそうめんなのでスルッといただけて、なかなか旨いものだった。(勘定は¥870)
↓ 白く塗られた下見板張りの壁に、パステルブルーの木の窓枠という洒落た三ツ矢町の「いなり湯」(建築詳細不明)◇。廃業しているようだが、中はどんな風だったんだろう。
↓ 存在感が有り過ぎ、前回訪問時に続き、ついこの日も写真に撮ってしまう「長浜タワービル」。
滋賀県長浜市南呉服町5-25
( 滋賀 しが 長浜 ながはま なりこまや 成駒屋 長浜名物 焼鯖そうめん 焼き鯖そうめん やきさばそうめん がんじろう 歌舞伎 近代建築 )
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます