ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Tin Drum / Japan

2024年08月23日 | パンク・ニューウェーヴ

Tin Drum / Japan (1981)

ジャパン(Japan)の5枚目でラストのオリジナル・アルバム「Tin Drum(邦題:錻力の太鼓)」。印象的なジャケットで当時から知ってはいたが、アルバムを通しで聴いてみたのは初めて。なんせ若い頃は美形ばかり集めた”お〇なこど〇”の聴くバンドだと思っていたので(自分も子供なのに・笑)買うには至らなかった。ただここに収録されていた、とてもポップとは言い難い「Ghosts」がかっこよかったのと、このアルバムよりも後に発売されたミック・カーン(Mick Karn)のソロ・アルバムを長兄が持っていたので当時も意識せず少しは聴いていたのかな。

アルバムは冒頭からまるで「坂本龍一のソロ?」と思わせるような雰囲気があり、当時のテクノ・ポップのテクニカルな部分での共通項が伺える。ここまで雰囲気が似通っていたか。これならYMO好きだった自分が当時聴いていても気に入ったに違いない。翌年の来日公演で坂本らと共演していたのを知ったのはまだ最近のことだ。デヴィッド・シルヴィアン(David Sylvian)特有の歌い方は当時も今も自分の好みとは外れているが、自分の世界を確立しているという意味では素晴らしい。アルバムを聴いていて、つい耳がいくのはミック・カーンのベース演奏。デビッドによるとこのアルバムでのミックの関わり方は今ひとつ希薄だったように語っているようだが、フレットレス・ベースから奏でられるラインはとても自由でファンキーでかっこいい。

  • Label‏ : ‎ Caroline
  • ASIN ‏ : ‎ B000F3T7XI
  • Disc ‏ : ‎ 1

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