大阪短期滞在。色々な予定の間をぬって軽く呑みに出掛ける。場所は少し前にも訪れた「新梅田食道街」。前回訪れた「松葉総本店」と同じ通りにある立ち呑み酒場「北京」へ。店の看板には”酒の店・世界の酒”の文字がある。創業はこの食堂街と同じ昭和25年(1950)。なんでもこの「新梅田食道街」を”食堂”とせず”食堂”と命名したのはこちらの初代店主だそう。つまり開業当時の18軒のうちの1軒がこちら(※現在は約100軒とのこと)。店に入るとまだお天道様の明るい時間とあって先客はおらず、声を掛けると奥から女将さんが1人出ていらした。店内は角の丸いカウンター席のみ。看板通り様々な酒が並んでいる(写真下)。
女将さんに「ワイルド・ターキー」をロックでお願いする。酒肴はこちらの名物「エッグ」を。グラスの大きな氷に注がれたターキーをちびり。こちらはキャッシュ・オンなので都度支払いが必要。合計でぴったりの金を置いたらまだ出来上がっていない「エッグ」の分はきっちり皿に返された。しばらくして出てきた「エッグ」は熱々の耐熱陶器に玉子が2個入れられているだけのもの。縁の白身はかたまりつつあるが、真ん中の黄身は生のまま。箸でそろそろとかき混ぜようとしていると女将さんが「初めて?」「箸で底からしっかりかき混ぜて食べて。底の方に塩入ってるから。」と教えて下さった。箸で底からかき混ぜて黄身と白身を混ぜていく(ちなみにスプーン等は無い)。半熟になった玉子を箸でちびちびやりつつバーボンをあおる。ただの玉子と塩なのになんでこんなに旨いんだろう(笑)。これ、家で自分でやってもここまで美味しくいただけない気もする。あくまでこの風情ある店に立って呑んでの味。他に誰もおらず静かな店内で、響く電車の音を聞きながら杯を空けた。あまり時間がなかったので1杯だけで。次は同じくこちらの名物という「北京味噌」や「レーズンクラッカー」で他の酒をいただいてみよう。(勘定は¥1,020)
大阪府大阪市北区角田町9-25
( 大阪 おおさか 梅田 うめだ しんうめだしょくどうがい ぺきん 立ち飲み 立ち呑み 酒 ビール ワイン ウイスキー )
「初めて?」
「箸で底からしっかりかき混ぜて食べて。底の方に塩入ってるから。」
一言一句同じセリフを女将さんにいただきました(笑)
他には喫茶アメリカン、丸福珈琲店も行ってみました。
大阪巡りはディープすぎて目が回ります。
>北京に行ってエッグを
おお、そうですか! いいですよね、あの雰囲気。あの食道街が我々の近くにあったら
身を持ち崩しそうですが…(笑)。
>喫茶アメリカン、丸福珈琲店
どちらも大阪を代表する純喫茶ですね。
実は自分も本当は今日明日で大阪に行く予定をしていたのですが事情で流れて
しまったんです。大阪はまだまだ面白そうな店が沢山あって廻り切れないので早くまた
行く予定を立てたいなぁ。