大阪短期滞在。難波あたりを歩いているとちょっと呑みに入りたい店は無数にあるが、機会があったら是非と思っていた酒屋「シバチョウ(柴長本店)」へ。創業は明治3年頃(1870)。時間はまだ10時前。この辺りの飲食店はまだ閉まっているか、開店前の掃除をしていたりする時間だ。お天道様もまだ昇り切っていないが、アーケードがあって見えないからいいか(笑)。店構えからして貫録があり(自販機が惜しい)建物の面からも興味が沸く(戦後すぐぐらいの建物だという情報も)。思い切って入ってみた。
店に入ると狭い空間の棚にはびっしりと酒が並んでいる。ごく小さいテーブルが3つ程。壁にはずらっと品札が貼ってあり、つまみは缶詰や乾きもの等の軽いものがいくつか。酒の種類が多く、ありとあらゆる酒が棚に並んでいる(写真下左)。その場で呑める酒も、日本酒、焼酎、ビール、ウイスキーはもちろん、ワイン、泡盛、マッコリ、梅酒と何でも揃っていて、種類の多い酒にはちゃんと味の説明も書いてあったりして熱意がすごい(写真下右)。ウイスキーにはなんと丸氷まで用意されている! あぁ、ここは天国に違いない(笑)。”角打ち”というと常連客が巣食ってるイメージが無きにしも非ずだが、早い時間で先客無し。
店の人が居なかったので、奥に声をかけると前掛けをした若い衆が出てきた。初めての自分にも明るく丁寧に色々説明してくれる。お願いしたのは自分の通っている店では見たことがない愛媛県の首藤酒造の「寿喜心・ひやおろし雄町純米」。冷えたのをコップになみなみと注いでくれた。口から迎えに行き啜る。うーん、朝の酒は沁みるなァ。甘さがあり軟らかい口当たりの酒だ。旨い。つまみは「らっきょう」。爪楊枝で1つづつポリポリとやって酒で追いかける。その間にも彼は色々と話しかけてくれ、旅行者の世間話に付き合ってくれた。ただ予定が詰まっているので、杯を重ねてここで終わってしまう訳にはいかない。「あとでまた来るかも。」とことわりを入れて(苦笑)後ろ髪を引かれる思いで勘定してもらった。次は丸氷でウイスキーをいただこう。(勘定は¥740)
株式会社 シバチョウ(柴長本店)
大阪府大阪市中央区難波3-2-32
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