改築中の歌舞伎座や、もうすぐ無くなってしまうらしい日本で2番目に古い地下街という「三原橋地下街」のすぐ近く、1877年創業の銀座の老舗。やはり発祥は屋台かららしい。
改築中の歌舞伎座 ↓
見納めか…三原橋地下街 ↓
返す返すも残念だったのはたまたま伺った日に瓦工事をしていて足場が組まれ、風情ある外観の木造建物を見る事が出来なかったこと。主人に話を聞いたら、昔の瓦は非常に重いので1926年築というこの建物への負担が大きく、建物を残すためにも軽い現代の瓦に替えるんだとか。この一等地で古い建物を維持していくのは大変ですね。
店の中は電球の明かりでつけ場がほんのり照らされる落ちついた空間。「ザ・昭和」と呼ぶにふさわしい古色蒼然とした雰囲気。こういう空間に身を置く事はあまりないのでわくわくする。昼なのでもちろんここでも「おきまり」を注文。新富寿しでも味わった(大げさに言うと)底に溝が入ったような独特の握りの形と仕事をしてあるタネ、それにしっかり酢の効いた飯。どれも本当においしい。気鋭の鮨屋が握る細身で繊細な握りももちろん良いが、自分の本当に好きな鮨はこういう鮨なんだと改めて認識する。小肌だけ追加して店を出た。
鮨屋に入るとどうしても握りを頼んでしまうが、ここの「ばらちらし」はぜひ食べてみたいな。(勘定は¥3,045)
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東京都中央区銀座4-10-13