テレビを見ても ラジオを聞いても 新聞を読んでも
なんだか 心が 暗くなる話ばかりで、悲しいです。
2008年は 「変」 でしたね。 苦しくなる変動、変化ばかり
目につきましたが…
明るく 「変」 チエンジ したいものです !
こういう時こそ、『笑顔』 を忘れない !
作り笑いでない 「笑顔」 で 今日一日 接しよう!
と 朝 突然 頭に浮かんできました…
朝から 会う人 会う人に(見ず知らずのふと目が有った人へも)
笑顔を振りまきました…
少しでも心が 明るくなるように…
自分も相手の方も…
今日は、心が温かくなった お話をご紹介します。
『柚の季節』 徳島市 田中 富榮
今年も玄関で「宅配便です」 と大きな声がした。
宅配人さんが差し出す小さな箱を見れば、柚だとすぐわかった。
「Mさん 今年も生きているんだ」 とその小包みを見て私は
安堵するのである。
あれからもう20年になるだろうか。年末の行事のように柚の
小包が我が家に届く。私との約束を一度も忘れたことなく、柚の
贈り物がMさんと私との唯一の絆になっている。
Mさんは、45歳のときに発病し、私が勤務する病棟へ入院して
きた。高熱が続き重症患者の一人であった。検査の結果 膠原病
と診断された。
入退院をくり返し、生死の境をさまよったことが何度かあった。
いつだったか退院する日にMさんが
「私の家の庭に柚の木があり、毎年枝いっぱいに実がなるんです。
柚を送りますから届いたら、今年も私が生きていると思って下さい。
生きている証として送らせてもらいたいのです」
と言って退院した。ちょうど柚の季節であった。
そして間もなく小さな箱に入った柚が届いた。
それから毎年、年末には黄色い丸々したいっぱいお汁を含んだ
柚が必ず届くのである。箱を開けると何ともいえない香りがして、
Mさんの心も一緒に運んでくれる。
「今年も生きていてよかったなあ」 と、山里で暮らしている
Mさんを思う。木からもぎたての新鮮な無農薬の柚で、私は
柚味噌を作ったり柚風呂に入ったりして香りを楽しんでいる。
「Mさんありがとうね」
今年は神戸のAさんに少しおすそ分けした。Aさんの亡くなった
お舅さんは徳島出身である。仏壇にお供えしていただき、柚を
通じてふるさと徳島の香りを、お舅さんに懐かしんでもらえたら
私もうれしい。
早速Mさんに、お礼の電話をかけると
『今年も柚を送ることができました。私 68歳になります、
この年齢まで生きられるとは思っていませんでした。
有り難いことです。』 と喜んでいた。
難病と共に一日一日を大切に生きているMさんの気持ちが
伝わってきた。
『今年また 生きる証の 柚受くる』
素敵なお話ですね。
難病と戦って いる方は 沢山 いると 思います。
私たち 『変形性股関節症』 は 命に 関係はありません。
一日一日を大切に 感謝して ご一緒に頑張りましょう !!!
『変形性股関節症に負けない心と身体を目指して』
笑顔を忘れないで下さい !!!