絶好の行楽日和だけれど…
私は家で衣替えの大忙し。とうとう何年も袖を通さない服の
何着かを思い切って捨てました。
亡き母や叔母の姿をみていると…
最後は、パジャマか何着かの服しか… 必要ない!
だから、シンプルにシンプルに生きる!
と思ってはみるものの…
やっぱり、おしゃれは まだしたい!
枯れるには早いし欲もある!
当たり前ですよね。
さて、今日も矢野先生の講演会の続きです。
患者が求めている疑問に先生が答えています。
3. 股関節症を理解しても現実的に有効な手段や解決法が
取れない?
股関節症の治療から学んだ愛おしいヒトの体の営みについて
ご説明します。
体は傷みの状況に応じて、起立と歩行の運動機能を回復する
ように実に涙ぐましい活動を展開します。自分の心身に生じた
自然現象を観察させ、生活習慣や環境の見直しをされると必ず
解決への道を発見することができるでしょう。
体が癒す自然の摂理を観察されて明日への勇気を奮い起こして
ください。歩行障害は自らか改善するほかないと考えるべきであり
ましょう。
努力していれば知音の諺ではありませんが、きっと多くの人々が
支援してくれるでしょう。参考となる自然の巧みについて考えるところ
を5っの考えについて説明しますのでこれをお読みになって自分で
考えていただきたいと思います。
①傷んだ骨が改善する姿
なぜ壊れた骨がなおったの? なぜ痛みが軽くなったの?
時間をかけて自己管理されると痛みだけでなく骨まで改善いたし
ます。自然の出来事にはまだまだ不明なことが多くあります。すべて
のヒトが同じような経過を辿るわけではありませんが、時間をかけて
自己管理されると壊れてしまった股関節の骨が治っていくことが
しばしば起こります。
保存的治療の症例を紹介して、ヒトの体に備わったまだ私たち
専門化も知らない、潜在的な傷を癒す自然のメカニズムについて
紹介いたしましょう。
②骨延長術で観察された神経血管の映像
短い下肢がなぜ10cmも延びたの?
神経など伸びないものまでなぜ一緒に伸びたの?
東京大学教授の黒川先生と君塚先生が行った骨延長の症例を
ご紹介します。
骨は時間をかけて少しずつ延長すると短い足が延長されることが
証明されました。
この出来事にはこれまでの知識では全く信じられないことであり
ました。つまり伸びないためにしばしば生じる末梢神経障害の姿を
知っていると、このように骨が伸びれば神経まで伸びる現実でした。
まだそのメカニズムはよく解かっていません。
解かっていることは時間をかけると生き物である生体はその環境に
なじんで上手く調節することができることを明らかにしたことでした。
③脊髄損傷の運動回復の症例
脊髄神経が切れているのになぜ筋が活動したの?
脊髄損傷者に歩行障害の練習で、筋の活動が回復した症例を
紹介します。
脊髄が断裂して脳の命令が下肢の筋に伝わらなくなり、完全に下肢
が麻痺した患者さんに歩行訓練を行いますと、麻痺した下肢の筋に
活動が再開することが解かりました。
この筋の活動は足に体重をかけて、重力負荷の状態で股関節に
伸展運動をさせると出てきます。
そして、時間をかけて歩行の運動訓練を継続するとしだいに大きく
出てくるようになります。
つまり、時間をかけて体重を負荷し、股関節を伸展させる運動訓練
を継続すると脳の命令が伝わらないにも関わらず、麻痺した筋を神経
のシステムが調節して、筋の活動を再活させることができました。ヒトの体って 凄い!
私は「自然治癒力」を信じます!
今、痛みで悩んで泣いている方、信じましょう~!!