謝依旻女流名人に、向井千瑛四段が挑戦する「第23期女流名人戦三番勝負」の第1局が3月2日、大阪府東大阪市で行われ、黒番の向井四段が中押し勝ちした。第2局は3月11日、東京都千代田区の日本棋院で行われる。
「予想が全く当たりません、勝敗は指運」と立会人の石井邦生九段が驚くほど激しい“乱戦”となり、最後は地合で足りなくなった謝女流名人が投了した。
<向井四段の話>
最後まで形勢はわかっていなかった。タイトル戦4度目の挑戦で初めて1勝できうれしい。
<謝女流名人の話>
序盤は打ちやすいと思っていたが、上辺でのミスが響いた。
(産経囲碁ニュースより抜粋)
「春風向井、追撃実り謝に先勝」
(週刊碁見出しより)
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乱戦を制した向井さん、過去3度のタイトル戦はいずれもストレート負けのようでした。この1勝で流れが変わるか、注目ですね。
国内女流棋戦では無敵の謝さん、初戦を落としましたがこれで互角の勝負でしょうか。
力戦派の両者、2局目以降も「熱い女の戦い」が繰り広げられるでしょう。
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今回の対局地は大阪府東大阪市の「大阪商業大学」。大学キャンパスでの開催はは珍しいことです。
学長の谷岡一郎さんが、囲碁の造詣に深いことも関係あるのでしょうね。
東大阪市は人口50万人を超えるそうですが、大阪市のベッドタウンのイメージで、観光などの面ではイマイチの印象です。