張栩(十段・棋聖・王座)に井山裕太(名人)が挑戦する第49期十段戦五番勝負第1局が3月3日、大阪府東大阪市で行われ黒番の張十段が中押し勝ちした。第2局は3月24日、東京都千代田区の日本棋院で行われる。
<張十段の話>
序盤から右辺に大きな黒模様ができ打ちやすかった。右下隅が生きて勝ちが見えました。
<井山名人の話>
序盤から苦しくコウを仕掛けたのですが、もっといい手があったかも。時間がなかった。
(産経囲碁ニュースより抜粋)
「張 冷静に収束、ねじり合いに自信」、「井山、手が伸びず・・・」
(週刊碁見出しより)
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張栩十段、本シリーズ第1局先勝。これで井山名人には棋聖戦の2連勝(第4、5局)に続き3連勝となりました。流れは張十段に傾いているようです。
井山名人、地元での敗戦は痛いでしょうね。時間でも苦しかったようです。
棋聖戦、十段戦と同一カードでの12番勝負、張十段がリードの形となりました。明日(3/10)からは棋聖戦の第6局。井山名人のカド番ですが、巻き返しを期待しましょう。
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本局の対局地は大阪府東大阪市「大阪商業大学」。前日の女流名人戦に続いての対局場です。
井山名人はこの東大阪市の出身とのことですが、あまり大阪人らしさは感じられません。
大阪人気質を表した、「東京人は現在に生きる。京都人は過去に生きる。大阪人は今日の夕方まで生きる」という言いまわしがあるそうですが、楽天的なんでしょうね。
あと「東京のタテマエ」に対して、「大阪のホンネ」も特長を言い当てているようです。