謝依旻女流棋聖に青木喜久代八段が挑戦する「第15期ドコモ杯女流棋聖戦挑戦手合三番勝負」第3局が2月16日に東京都「東北新社放送センター」で行われた。結果は青木八段が黒番中押し勝ちをおさめシリーズ成績2勝1敗でタイトルを奪取した。青木は初の女流棋聖位獲得。通算タイトル獲得数は11となった。
3連覇を逃した謝は2010年1月から女流タイトル3冠を独占してきたが、これで女流本因坊・女流名人の2冠に後退した。
(日本棋院HPより抜粋)
「青木 女王の帰還、謝 王国の一角崩した」「謝の3冠3連覇は夢と消ゆ、苦戦陥りずるずると」
(週刊碁、見出しより)
◎第2局/青木が勝ちタイに!(2/9)
◎第1局/謝女流棋聖が先勝!(1/26)
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青木八段が女流棋戦を独占していた謝・女流3冠を破り、新女流棋聖となりました。
第3局は、青木さんが序盤で謝さんの打ち過ぎを咎め優勢に。その後、謝さんの勝負手をしのいで押し切った一局でした。
青木さんのベテランらしい冷静な打ち振りが、謝さんの突進力を封じたようです。
敗れた謝さん、序盤のミスを早く挽回しようと焦りが見えましたね。若さでしょうか。
女流棋戦は女流本因坊、女流名人、女流棋聖があります。女流棋聖はNHK杯と同じ早碁ですので、予想外の展開もあるのでしょうね。
来週2月29日 (水)からは女流名人戦三番勝負が始まります。謝・女流名人に挑戦するのは向井千瑛・五段。
両者のタイトル戦は過去4回(女流本因坊:2回、女流名人:2回)ありますが、いずれも謝さんが勝っています。
過去の結果では謝さん優勢ですが、向井さんも連敗は免れたいところ、「姫たちの戦国」は如何に・・・。
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もう十数年前でしょうか、勤務先の囲碁部に女流プロの青木喜久代さん、宮崎志摩子さんが指導に来ました。
参加した部員10名ほどに、2名のプロという贅沢な時代でしたね。
私も女流名人(当時)の青木さんに打ってもらいましたが、模範生徒のような感覚で打った記憶があります。