第36期棋聖戦挑戦手合七番勝負第5局が2月23日、24日に静岡県伊豆市で行われた。結果は白番の張棋聖が高尾九段に中押し勝ちをおさめ、シリーズ3勝目をあげてタイトル防衛まであと1勝とした。
張の防衛か、高尾が追いつくか、第6局は3月7日(水)8日(木)に静岡県熱海市で行われる。
(日本棋院HPより抜粋)
「張栩快勝、順風満帆の運び」「高尾、力を出せず・・・」
(週刊碁、見出しより)
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張棋聖が1日目の段階で打ち易い形勢となり、そのまま順調に押し切った一局でした。
張棋聖の気迫、闘志が盤上に表れているような勝ちっぷりでしたね。
敗れた高尾挑戦者、元気のない負け方で空回りしているようです。態勢を立て直し挽回を期待しましょう。
本シリーズ、張棋聖の戦いぶりは中韓の機敏さ。高尾挑戦者は日本風の重厚さを感じます。
流れは張棋聖順風ということになりますが、風向きは変わるでしょうか・・・。
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今回の対局地は静岡県伊豆市土肥温泉「玉樟園新井」。土肥は「本因坊秀和」生誕の地ですね。
伊豆半島の観光地は「東伊豆」と土肥温泉のある「西伊豆」があります。
「東伊豆」は首都圏からの交通も便利で、早くから開けリゾート地の印象があります。
一方、「西伊豆」は交通不便ですが、緩やかな趣きが感じられます。
朝日の東伊豆と夕陽の西伊豆。
「たそがれ世代」には「西伊豆」でしょうか。ただ恋人岬の夕陽は「トレンディー世代」でしょうね。