第37期新人王戦決勝三番勝負・富士田明彦三段VS金沢真三段の第3局が10月9日に東京・日本棋院で行われた。結果は白番の金沢真三段が11目半勝ちをおさめ、シリーズ成績2勝1敗で優勝を決めた。
(日本棋院HPより抜粋)
「金沢真 新人王、厚みバックに一気の攻め」 「富士田 撃って出たが・・・」
(週刊碁見出しより)
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ともに20歳で、同期入段のライバル対決、金沢三段が2勝1敗(●○○)で新人王を獲得しました。
棋風は金沢三段が厚みからの攻めが得意、富士田三段はジックリと実利を稼ぐタイプのように見えました。
金沢三段は藤沢秀行門下。秀行師、晩年の弟子ということでしょうか。
富士田三段は高林拓二六段門下。高林門下は有望な院生が上位に肩を並べていますね。
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最近の若手棋士の棋譜を見ていると、従来の棋理が役立たないような流れになっています。
中韓の影響もあるでしょうが、「戦いを基調としたヨミ」がすべてのような気がします。
日本伝統の芸風は、過去の遺産になったのでしょうか・・・。