第37期名人戦七番勝負第5局が10月17日、18日に兵庫県神戸市で行われた。結果は白番の山下名人が羽根九段に中押し勝ちをおさめ、シリーズ成績を3勝2敗としてタイトル防衛へあと1勝とした。第6局は10月31日(水)、11月1日(木)に静岡県熱海市「あたみ石亭」で行われる。
(日本棋院HPより抜粋)
「山下3勝、力強く押し切り」 「羽根空転、カド番へ」
(週刊碁見出しより)
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名人位防衛にあと1勝と迫った山下名人。本局では特別な強手などは見当たらず、ジリジリと相手を追い詰めるような展開でした。
カド番に追い込まれた羽根九段。持ち前の粘りが発揮できず、リズムに乗れない感じでしたね。
これで山下名人は○●●○○と防衛に王手をかけました。内容的にも充実し、名人優勢の状況は変わらないでしょう。
第4局、第5局と冴えない羽根九段でしたが、カド番でも動じない精神力が持ち味。七番までがんばってほしいですね。
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今回の対局地は兵庫県神戸市の有馬温泉「御所坊」。名人戦は5年ぶりとのことです。
有馬温泉とは関係ありませんが、競馬の重賞レースで「有馬記念」というのがあります。
競馬にはあまり詳しくありませんが、日本中央競馬会第二代理事長であった有馬頼寧氏の功績を称えるレースだそうです。
高尾九段などプロ棋士でも競馬ファンは多いと聞きます。勝負と関係あるのでしょうか・・・。