天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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本因坊戦解説会/風鈴会

2008-06-09 21:30:44 | 囲碁

Wind_1_3 昨日(6/8)は定例の「風鈴会」の日、講座の内容は「本因坊戦第1局/高尾本因坊 vs 羽根直樹九段」の解説会でした。
技術的な面では「超一流プロの深遠な着手は真似しないで、簡明に打つように」とのアドバイス。
確かに膨大な変化図を読んで打つ一流プロの着手を、ザル碁党が真似してもよい結果は望めないかも知れません。でも一流プロ気分の感覚で打つのも、アマの特権のような気がします。

戦術面では高尾本因坊の立場からは「序盤のリードをいかに勝ち切るか」、羽根九段の立場では「序盤のマイナスをいかに負けを早めないで、長期戦に持ち込むか」がポイントのようでした。
この心理的な気持の持ち方はアマも参考になるような気がします。

   ◇   ◇   ◇

講座の後、S原インストラクターとの3子局は、中盤から攻守に一貫性がなくボロボロでした。
途中、相手の弱みが目につきましたが対策は考えているハズと思い込んで他方面に展開しました。しかし局後の検討で弱点を強行されたら苦境に立ったとのこと。
同じくらいの棋力の相手だったら一気に強行策をとったでしょうが、格上に対しては遠慮してしまうケースがよくあります。
もっと自分を信じて、思い切りよく決行すべきだったと反省しています。例えそれで失敗しても後悔はないでしょう。

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玉村町2008/6月度囲碁大会

2008-06-07 22:07:53 | 囲碁

今日(6/7)は町内の囲碁月例会、参加者は24名でした。
新規加入のメンバーも増えて、会の運営も順調というところでしょうか。
私の役員としての課題は囲碁合宿の企画・開催で、今秋には実施できればと思っています。

今回の私の成績は1勝3敗と冴えないものでした。最初の1局目が不出来な内容だと後まで尾を引きます。1局目の集中力が課題ですね。

    ◇  ◇  ◇

先週行われた「少年少女囲碁大会」の結果をHPに掲載していますが、段級位が間違っているとクレームがありました。
過去の大会の成績表を変更して作成していますが、勘違いがあったようです。
段級位の誤りは本人の意欲にも影響します。今後は十分チェックして公開していきたと思っています。

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月刊NHK囲碁講座/山下洋輔

2008-06-05 23:09:49 | 囲碁

月刊「NHK囲碁講座/6月号」のグラビア、「大沢奈留美のこの人に会いたい」はジャズピアニストの山下洋輔さん。
山下さんは囲碁ファンとしても有名で、過去いろいろな囲碁イベントにも登場しています。
ジャズは譜面があまりなく最小限の決まりごとだけで、自由に即興演奏(アドリブ)をします。
毎回違う局面の演奏は囲碁と共通点があるとのことでした。

   ----以下、最後の章より----

大沢:好きな言葉とか、ありますか。
山下:日頃決めている言葉はないので、今日は今日の即興で言いますけど・・・「人生一回きりの即興演奏」っていうのはどうでしょう。
即興だからでたらめでいいという意味ではない。即興演奏するためには、ありとあらゆる知識や準備や勉強がいる。人の助けも必要だし何よりも自分の覚悟がいる。
そうやって自分にしかできない一回だけの即興演奏を楽しめれば悔いはないですね。

さすが世界的なジャズプレーヤー、含蓄がありますね。

   ◇  ◇  ◇

月刊「NHK囲碁講座」のメインは毎週放送されている囲碁講座(現在は「レドモンドの基本は格言にあり」)と、「NHK杯囲碁トーナメント」の解説です。
その他にも「女流棋士☆気ままにエッセイ」、「先崎学の桂馬の両アタリ」、「棋士もいろいろ」など楽しい読み物があり、毎月楽しみにしています。

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第63期本因坊戦第2局/「重厚流」で秀紳2連勝

2008-06-03 20:38:38 | プロ棋戦

 兵庫県新温泉町で5月27日から行われた第63期本因坊決定戦七番勝負の第2局は本因坊秀紳(31)が挑戦者の羽根直樹九段(31)に白番中押し勝ちを収め、2連勝した。第3局は6月11、12の両日、北九州市門司区の門司港ホテルで行われる。
 秀紳が第1局同様、無理をしない“重厚流”の打ち回しで快勝。4連覇に向け、開幕から好ダッシュをみせた。

<本因坊秀紳の話>
 1日目は決まりがついていないところが多く、難しいと感じました。その後は仕方のない展開でしたが、右辺を囲って残ったと思いました。

<羽根九段の話>
 序盤の作戦がおかしかったかもしれません。その後は常に堅い手を選ばれて、ずっと悪かったですね。

            (毎日新聞より抜粋)

       ◇   ◇   ◇

高尾本因坊がおおらかな打ちぶりで局面をリード、終盤は明るい形勢判断で寄り切った一局のようです。
「心・技・体」とも充実ぶりがうかがえますが、国際棋戦での不調がウソのように思えます。

一方の羽根挑戦者、流れがチグハグな感じです。
父上の羽根泰正九段は勢力重視の「高中国流」で相手を圧倒する棋風でしたが、子息の直樹九段は細やかなところまで神経が行き届くという印象です。
この「細やかな神経」が骨太の高尾本因坊に押されているような気がします。「鈍感力」というのがありましたが、時にはこういう開き直りも必要かも・・・。

       ◇   ◇   ◇

今回の対局地は兵庫県新温泉町、湯村温泉の「佳泉郷・井づつや」。
山陰の名湯「湯村温泉」は、兵庫県北西部、日本海側の山陰地方に位置し、今からおよそ1150年前に慈覚大師によって発見されたと伝えられている古湯 。

NHKのテレビドラマ「夢千代日記」の舞台、ロケ地としても有名だそうです。「夢千代日記」といえば吉永小百合、少女時代から現在に至るまで日本を象徴するような女性像を演じてきました。
現在、青春を謳歌する乙女たちも吉永さんのように、日本の心を大切にする生き方を学んでほしいと思いますが・・・。

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少年少女囲碁大会/2008

2008-06-01 22:18:22 | 囲碁

Aimg_1236 昨日(5/31)は「少年少女囲碁県大会&認定大会」が行われました。
参加者は68名(昨年の同大会は56名)と微増の状況でした。

全国大会への代表決定戦は中学生が小沢君と北爪君、小学生は宮崎君と惣蔵君に決定しました。
全国大会のレベルは高く上位進出は難しいと思われますが、大会までに研鑽し一つでも上を目差してほしいと思います。

   ◇   ◇

認定大会は5/6に「小中学校・囲碁団体戦県大会&認定大会」を行っており、間隔が一ヶ月足らずでしたので日程的に問題かなと思いました。日程調整に難しいところはありますが、3ヶ月くらいの間隔はほしいところです。

小学生準優勝の惣蔵君はまだ2年生。父兄や指導者は全国大会出場の快挙で興奮気味でしたが、本人はまったくどこ吹く風という素振りでした。
小学生低学年の出場者を見ていると、対局や勝敗より参加賞のクッキーやお弁当の方に意識が向いているんですね。
まあ、どんな動機であれ大会に参加するところから、囲碁に興味を持ってもらえば結果オーライかなと思います。

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