天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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大地震、自然災害の脅威

2011-03-11 21:36:26 | 日記・エッセイ・コラム

今日午後の地震は怖かったですね。
群馬県南部は「震度6弱」ということですが、結構長く感じました。
我家は棚の化粧品や写真立てが落ちる程度で、実害が無かったのは幸いです。
震源地に近い北関東から東北の太平洋側は、大変な被害のようで心が痛みます。

「地震、雷、火事、親父」という諺(ことわざ)がありますが、トップに地震を位置づけたのは納得です。
私が自然災害で一番恐怖を感じたのは、1959年(昭和34年)の「伊勢湾台風」でしょうか。
実家は愛知県三河地方で、台風の直撃ルートから少し外れていたのですが、家が吹き飛ばされるほどの暴風雨でした。
夕方から夜半まで不安の時間が長かったのも、恐怖体験として強烈に残っています。

「自然の脅威に対し、人間は微力だ」とよく云われますが、実感ですね。

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第49期十段戦第1局/張栩十段が先勝!

2011-03-09 21:20:10 | プロ棋戦

 張栩(十段・棋聖・王座)に井山裕太(名人)が挑戦する第49期十段戦五番勝負第1局が3月3日、大阪府東大阪市で行われ黒番の張十段が中押し勝ちした。第2局は3月24日、東京都千代田区の日本棋院で行われる。

<張十段の話>
 序盤から右辺に大きな黒模様ができ打ちやすかった。右下隅が生きて勝ちが見えました。

<井山名人の話>
 序盤から苦しくコウを仕掛けたのですが、もっといい手があったかも。時間がなかった。
     (産経囲碁ニュースより抜粋)

「張 冷静に収束、ねじり合いに自信」、「井山、手が伸びず・・・」
     (週刊碁見出しより)

     ◇  ◇  ◇

張栩十段、本シリーズ第1局先勝。これで井山名人には棋聖戦の2連勝(第4、5局)に続き3連勝となりました。流れは張十段に傾いているようです。

井山名人、地元での敗戦は痛いでしょうね。時間でも苦しかったようです。

棋聖戦、十段戦と同一カードでの12番勝負、張十段がリードの形となりました。明日(3/10)からは棋聖戦の第6局。井山名人のカド番ですが、巻き返しを期待しましょう。

     ◇  ◇  ◇

本局の対局地は大阪府東大阪市「大阪商業大学」。前日の女流名人戦に続いての対局場です。
井山名人はこの東大阪市の出身とのことですが、あまり大阪人らしさは感じられません。

大阪人気質を表した、「東京人は現在に生きる。京都人は過去に生きる。大阪人は今日の夕方まで生きる」という言いまわしがあるそうですが、楽天的なんでしょうね。
あと「東京のタテマエ」に対して、「大阪のホンネ」も特長を言い当てているようです。

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第23期女流名人戦/向井四段が先勝

2011-03-07 22:01:34 | プロ棋戦

 謝依旻女流名人に、向井千瑛四段が挑戦する「第23期女流名人戦三番勝負」の第1局が3月2日、大阪府東大阪市で行われ、黒番の向井四段が中押し勝ちした。第2局は3月11日、東京都千代田区の日本棋院で行われる。
 「予想が全く当たりません、勝敗は指運」と立会人の石井邦生九段が驚くほど激しい“乱戦”となり、最後は地合で足りなくなった謝女流名人が投了した。

<向井四段の話>
 最後まで形勢はわかっていなかった。タイトル戦4度目の挑戦で初めて1勝できうれしい。

<謝女流名人の話>
 序盤は打ちやすいと思っていたが、上辺でのミスが響いた。
     (産経囲碁ニュースより抜粋)

「春風向井、追撃実り謝に先勝」
     (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

乱戦を制した向井さん、過去3度のタイトル戦はいずれもストレート負けのようでした。この1勝で流れが変わるか、注目ですね。
国内女流棋戦では無敵の謝さん、初戦を落としましたがこれで互角の勝負でしょうか。
力戦派の両者、2局目以降も「熱い女の戦い」が繰り広げられるでしょう。

    ◇   ◇

今回の対局地は大阪府東大阪市の「大阪商業大学」。大学キャンパスでの開催はは珍しいことです。
学長の谷岡一郎さんが、囲碁の造詣に深いことも関係あるのでしょうね。

東大阪市は人口50万人を超えるそうですが、大阪市のベッドタウンのイメージで、観光などの面ではイマイチの印象です。

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こども囲碁教室と町内月例囲碁大会(2011/03月)

2011-03-05 21:53:34 | 囲碁

今日の午前中は、囲碁教室「伊勢崎こども囲碁アカデミー」の指導スタッフです。
級位者対象の月刊誌「囲碁未来」の棋力認定コーナーは、今年からCコース(10~15級)が開設されました。
私の担当クラスでは、毎月この認定問題を提出してもらい採点しています。
成績を見ると予想以上の点数で、実力の級位より3~5級くらいはよいレベルになっていました。

ただ認定問題などでは高得点でも、対局では結果を出せない子もいます。
逆に認定問題などテストではイマイチでも、対局になると強い子もいます。
それぞれ個性を生かした成長を、アシストできればと思っています。

    ◇   ◇

Tama5 午後は玉村町囲碁会3月度月例大会、参加者は28人。優勝は荻原さんと嶋田さんでした。
荻原さんとは碁会所でのお付き合いから15年ほど、いつも私より一歩先に行っています。
嶋田さんは本囲碁会の創設メンバー。いまも運営面の中心としてがんばっています。

私の成績は○○●○の3勝1敗。3回戦の負けは粘りが足りなかったと反省です。

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第1回囲碁マスターズカップ/林、片岡、勝ち上がる

2011-03-03 20:55:58 | プロ棋士

新棋戦「マスターズカップ(50歳以上の現役七大タイトルホルダーおよび経験者)」が始まりました。
第1回の出場該当者は11人(小林光一、工藤紀夫、林海峰、片岡聡、羽根泰正、石田芳夫、武宮正樹、趙治勲、王立誠、小林覚、大竹英雄)。

開幕戦は2/24、「林海峯名誉天元―工藤紀夫九段」、「羽根泰正九段―片岡聡九段」の二局。
結果は林九段と片岡九段が勝ち、二回戦に進出しました。

今まで若手棋戦はありましたが、シニア棋戦はこれが初めてでしょうか。オールドファンには楽しみな棋戦です。
協賛が「エステー株式会社」、「フマキラー株式会社」、日用品メーカーというのも異色です。

優勝するのは誰でしょうか。個人的な予想としては本命:趙治勲さん、対抗:小林覚さんとしておきましょう。

出場者11名中、6名が木谷門下ですが、当時の隆盛ぶりが反映されているようです。
残念なのは木谷一門の三羽烏と呼ばれた、故・加藤正夫名誉王座の名前がないことです・・・。

Masterscup2

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第35期棋聖戦第5局/張棋聖が勝ち初防衛まであと1勝

2011-03-01 21:35:44 | プロ棋戦

 第35期棋聖戦七番勝負の第5局は2月24日、25日、新潟県南魚沼市で行われ、張・棋聖が井山・名人に白番2目半目勝ち。対戦成績を3勝2敗とし、タイトル初防衛まであと1勝とした。
 第6局は3月10日から、甲府市の「常磐ホテル」で行われる。
    (読売新聞より抜粋)

<張栩棋聖の話>
 元が全然だめだった。もう少しで投げようかという場面もあった。上辺のフリカワリで闇試合になって、一手先も読めない状態でした。

<井山挑戦者の話>
 途中、少し残っているかと思ったのですが・・・。反省は多いが、精一杯打てた。次はもう少しいい碁が打てるようにがんばります。

「凄絶張栩、鬼気迫る猛追撃」、「死闘の末、井山カド番へ」
     (週間碁より)

    ◇   ◇   ◇

張棋聖の逆転勝利でしょうか。第4局に続き、劣勢から勝負手を繰り出す迫力は天下一品ですね。
優勢からジリ貧の井山・挑戦者、秒読みに追われた感じがします。
これで対戦成績は3勝2敗、できれば七番勝負までいってほしいですね。

囲碁ファンにとって、どちらを応援するか分かれるところですが、ネットなどのコメントを見ると井山応援者が優勢のように思われます。
私自身も海外出身棋士より、母国の選手応援に傾く気持ちが潜在的にあるようです。
海外出身棋士にとっては逆風ですが、それが強さのモチベーションになっているのかも・・・?

    ◇   ◇   ◇

今回の対局地は新潟県南魚沼市の越後六日町温泉「龍言(りゅうごん)」。
六日町は一昨年の大河ドラマ「天地人」直江兼続ゆかりの地ですね。

この年の夏、近くの八海山に登りました。途中までロープウェイでしたが、それからカンカン照りの山中を3時間ほど。
苦しかったですが山頂から眺める越後の山河は、「天地人」の源流のようでした。

八海山登山 ↓
http://igogunma-hp.web.infoseek.co.jp/yukemuri/hakkaisan.html

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