第35期棋聖戦七番勝負の第5局は2月24日、25日、新潟県南魚沼市で行われ、張・棋聖が井山・名人に白番2目半目勝ち。対戦成績を3勝2敗とし、タイトル初防衛まであと1勝とした。
第6局は3月10日から、甲府市の「常磐ホテル」で行われる。
(読売新聞より抜粋)
<張栩棋聖の話>
元が全然だめだった。もう少しで投げようかという場面もあった。上辺のフリカワリで闇試合になって、一手先も読めない状態でした。
<井山挑戦者の話>
途中、少し残っているかと思ったのですが・・・。反省は多いが、精一杯打てた。次はもう少しいい碁が打てるようにがんばります。
「凄絶張栩、鬼気迫る猛追撃」、「死闘の末、井山カド番へ」
(週間碁より)
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張棋聖の逆転勝利でしょうか。第4局に続き、劣勢から勝負手を繰り出す迫力は天下一品ですね。
優勢からジリ貧の井山・挑戦者、秒読みに追われた感じがします。
これで対戦成績は3勝2敗、できれば七番勝負までいってほしいですね。
囲碁ファンにとって、どちらを応援するか分かれるところですが、ネットなどのコメントを見ると井山応援者が優勢のように思われます。
私自身も海外出身棋士より、母国の選手応援に傾く気持ちが潜在的にあるようです。
海外出身棋士にとっては逆風ですが、それが強さのモチベーションになっているのかも・・・?
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今回の対局地は新潟県南魚沼市の越後六日町温泉「龍言(りゅうごん)」。
六日町は一昨年の大河ドラマ「天地人」直江兼続ゆかりの地ですね。
この年の夏、近くの八海山に登りました。途中までロープウェイでしたが、それからカンカン照りの山中を3時間ほど。
苦しかったですが山頂から眺める越後の山河は、「天地人」の源流のようでした。
八海山登山 ↓
http://igogunma-hp.web.infoseek.co.jp/yukemuri/hakkaisan.html