こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

心に残った言葉

2012年12月03日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
先週末の学会、自分の立ち位置を考えるいい機会となった。
講演でも、とてもためになる話を聞くことができた。内容もさることながら、その始まりのところで、心に残る言葉を聞くことができたので、紹介したい。臨床系の新旧教授お二人の先生からあった、三つの言葉を書き留めておきたい。
講演を聞きながらメモをしたものなので、多少不正確なところがあるのはご容赦願いたい。実績によって裏打ちされた言葉の重みというのをひしひしと感じた。

まずは、
「この技術は、当時だれにもできないだろうといわれていました。でも、できないといわれていることをやれば、それまで誰も知られていない新たなことを知ることができるに違いないと考え、挑戦しました」

人間、あきらめることから始めては何もできないし、やる前からできないという線を引いてしまっては全く進むことはできない。現在、私の施設からもこの先生のところに勉強しに行っている若い先生がいる。このような先生のもとで勉強できるというのはとてもうらやましい。ただ、その若い先生も新たなる地平を切り拓く意思があるかは別問題であるが。

二つ目のお言葉は、
「Outcome(結果)を評価できる手段を持つこと」
この言葉を聞いて、一昨日の検証無き臨床医学の記事にいたった。現代医学とは自然科学の延長にある技術であり、それを臨床医学として人に用いている。だからこそ、医療とは検証可能である必要がある。

最後は、
「It is a long way.
It was a long way.
It will be a long way.」

研究のことをこうおっしゃられたのか、それとももっと広い視野でおっしゃったのかはわからない。読む人それぞれが、それぞれに解釈すればいいと思う。
私は私なりに、あなたはあなたなりに。

ということで、いろいろ考えることがあったり、こうして心に残る言葉を聞くことができたりと、今回の学会参加、私にとって益するところ大であった。

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