こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

沈黙は金、だけど

2012年12月21日 | 日々思うこと、考えること
先の総選挙の結果をうけ、来週の今頃には新内閣の組閣も終わっていることだろう。この時期、新閣僚の失言が相次ぐが、今度の内閣ではそのようなこと、ゆめゆめ無いことを願う。
失言というのは、口を開くから出てくるわけで、黙っていれば失言はない。

閣僚に限らず、誰にでも失言はある。国政レベルから、私の身の回りなら会議とかカンファレンスレベルまで。今では、口を開く以外にも、ツイッターとかフェイスブックから余計なことを発信して炎上しているということもある。私も人のことを言っていられるような人間ではなく、<http://blog.goo.ne.jp/kentagoo1208/e/a1c5a9024a54c04a571d358103eda2b7>、心と裏腹なことを言ってしまって、あとで困ることは多い。

だからこそ、沈黙は金、となるのだろう。

昔、あるラボにお邪魔したら、誰もがニコニコうなずいているばかりでしゃべらない。あまりの不気味さに耐えかねたバカなコロ健、そこでなんだか下らない世間話のようなのをしたらひんしゅくを買ってしまった。

あとでわかったのだが、そのラボ、揚げ足取りが部屋の名物のようになっていて、お互いだれが悪く言われるかわからないので、誰も口を開かず、ただニコニコしてうなずいていたらしい。

沈黙は金である。って、本当は違うような、これこそが本質のような、難しい。
でも、やっぱり、黙っていりゃあいいんだ、では、世の中おしまいである。

自分の考えを表に出さないでいるというのは自分にとっても、相手にとっても良いことは一つもない。仕事上のディスカッションだけではなく、自分の考えというのをきちんと表明すべきである。

雄弁は銀。などというのは、腹黒いか、意見を表すことが下手な人間の言うことだと思う。

本当の意味で、雄弁になることはとても難しい。
政治家でも、しょっちゅう口が滑るのだから、そういったトレーニングをしていない人間であれば当然である。


真の意味でリーダーになるには、多くの知識、深い考察とともに雄弁である必要がある。

残念ながら、私の周りにそういう人はいない。なかなか、大変なことである。



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