これまでの人生、いろいろな人と出会い、別れてきた。
深く関わったけれど、なにかあってそれきりになった人。袖をふれあう程度だけだった人。どんな人でも、出会ったときにはこの人とはずっと付き合っていけるだろうと思うのだが、そのようなことはほとんどない。
どうせ別れるのならば、互いに気持ちよく別れたいところだが、そういくことも滅多に無い。たいていは、互いの心にしこりを残しながら別れていく。
人間関係、そうそう互いの都合通りには運んでいかないものだ。
この前、ある人との別れがあった。
”助けてくれない?”、というような声が聞こえてはいたのだけど、どうしても手を差し伸べてあげられなかった。そしてその人は私の前から去っていった。あのときこうしていてあげてたら、というようなことは考えても仕方が無い。過去を後悔するほど意味の無いことはない。
あの別れは、幸せだったのか不幸せだったのか。
幸せに生きるということは、一見難しそうだ。
だが、幸せかどうかなんて、突き詰めれば自分自身の考え方一つ。その別れも、その時の私の振る舞いも自分の選択で、その時には私にとってそれが最良の方法だったのだ。
青空と夜空、どちらが幸せだろう。比べても意味が無いことだ。それは、私たちそれぞれの人生に通じる。
こうして生きている今こそが幸せのスタート地点で、それ以下のことを考えても意味はない。
いつも幸せで、楽しい。
出会いも、別れも、人生も。