こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

そんなのどこでもよくあることよ

2015年05月25日 | 妻の名言

研究というのは競争の激しい世界だ。自分が思いついた素晴らしい考えがすでに世に出ているかいないのか、まだなら世に出せるものかそうでないか、そんなことをひとつひとつ確認してから始めたはずだったことなのに、いざ始めてみたら同じ時に同じことを思いついた人がいて、その人と競争になる。競争相手は他施設にいたり、同じ施設にいたりとこれまたいろいろ複雑だ。

なんとか研究を始めてもまた心配なことが出てくる。研究アイデアの横取りとか、研究の妨害といったことだ。だから、この研究は私のものだからなどと悠長に構えていると、いつのまにか持っていってしまう人がいる。こんなことを考えていると夜中にふと目が覚めることもある。

というようなことを妻に漏らしたら、「そんなこと、どこにでもあることじゃない」との返事。「会社勤めだったりしたら、もっとたいへんよ。横取りしたあと、追い討ちをかける人だっているのだから。」コロ健まだまだ、考えが甘いようだ。

研究に限らず、世の中何ごとも厳しい。足の引っ張り合い、つぶし合いなど日常茶飯事。常に緊張感を持って生きていく必要がある。

人間、いる場所によっては、いろんなことで追い込まれる。

そういったことを気にしながら毎日を送っていると、本業がおろそかになるので注意もいる。だが、本業にばかり気がいっていると自分の居場所の方がおろそかにもなる。

つまらない人間に足もとをすくわれることもある。

男子敷居をまたげば七人の敵あり、である。

 

なかなかたいへんです
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