目覚まし代わりにかけているラジオから、サッカー日本代表DFの内田篤人選手(27歳)が結婚するというニュースが流れていた。DJが「内田選手といえばたいへんモテるナンバーワンイケメン選手ですね。そんな方がついに結婚されると。おめでとうございます、幸せな家庭を築いて下さい」などと祝福していた。
聞いていて、“幸せな家庭”という言葉が耳に残った。
結婚したとき、私もお祝いにそんなこと言われたと思うが、その意味なんてこれまで考えたことあっただろうか。本当の意味での“幸せな家庭”とは、一体なんなのだろう。
先週末、大学生の息子が、予定がキャンセルになったから早めに帰るとラインを入れてきた。それを私に伝えながら妻が「家族みんなが帰ってきたくなる家でよかったわ」と言って喜んでいた。「あなた(コロ健)も、ちゃんと帰って来てくれるし、みんな仲良しよね」とも。みんなが帰ってきたくなる家。それを作り上げるのは並大抵の努力ではできない。家事をこなした上で、笑顔で家族みんなを迎えなくてはならない。家族の誰かにいいことがあれば心から喜び、落ち込んでいる家族がいたら元気になる魔法の言葉を探して元気づける。
家族仲が良いのがコロ健の人生最後の取り柄といえるのだが、これは妻に負うところが大きい。夫婦とか親子はそれぞれなので、必ずしもすべての家族が家庭を集合場所にする必要はないが、“結婚して幸せな家庭を築く”という場合、“帰りたくなる家庭”を築くのが、連れ添うふたりにとっての重要な共同作業となるのだろうと思う。
晩婚のご時世、なんのための結婚と思っている人も多いかもしれないが、これもひとつの目標と考えてやってみてはどうだろうか。