こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

生き方の手引きがいっぱい

2015年05月29日 | 読書、映画、音楽、美術

毎日乗り降りしている駅ナカ書店の平積み台に、“こうしたら上手く生きられる”とか“こうしたらポジティブに”というタイトルの本が所狭しと並んでいる。ニーチェをはじめ哲学をわかりやすく書いた本も多い。どの本もテーマは、“上手に生きる”。

このたぐいの本は以前からあり、私もこれまで何冊も読んできた。それがいい本だったら、手元においておく。こういう本を読みたくなるのは、人間関係に悩んでいるときとか、仕事でつらいときとかいろいろあると思うが。そんな心が弱っているときにこういう本を読んで、世の中、人間の見方を変えて立ち直る。

そのままうまくいってくれればいうことはないが、もとの木阿弥となったときにはまた読む。そんなことを繰り返していると、いくらいい本といっても中身をすっかり覚えてしまい、魔法の言葉の神通力も失われる。そしてまた別の生き方の手引き書を探す。だからそんな本があとからあとから出版されていく。

そんな本を読んで解決できる悩みもあるにはあるが、たいていは対応不能。そういう時はあきらめてその場から立ち去るしかない。

それにしても、本屋の店頭をみると、いかに多くの人が、心に悩みを抱え込みながら生きているかがよくわかる。 

人の数だけ悩みはある 
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