こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

山をすてよう

2015年05月12日 | 生き方について考える

人生なんてそれほど長くもないのに、いつ病気になってしまうか、そして、いつ死ぬかなどということは、まったくわからない。

今から三十分後に大きな事故、災害に巻き込まれることが無いとだれが保証してくれるだろう。

人生はとてもあやうくてはかない。

ただ、自らの人生すなわち命を粗末にあつかっていいことはないが、自分のものなのだから多少自由にしてもいいかと思う。

 

それぞれの人生に決まったレールなどないのに、そんなものがあるような気がすることがある。

同じような状況がしばらく続いたりすると、それがあたかも永遠に続くように感じてしまう。

現実には多くの人が入りみだれて生きているこの世の中に、そんな“定常状態“があるわけない。

だから、そのような“錯覚”にとらわれることなく自分の立ち位置を、いつも確かめていなくてはならない。

 

みかけ上の安定は停滞を生み出す。

 長い間、動かずそこでじっとしていたら、安定しているようにみえるが、すべてがそこで止まっているにすぎない。

これではその先の人生に新たな展開はない。

そして安定という名の停滞の上に築かれた山に気がついた時、その山も自分もコントロールすることができなくなっている。

こうなってしまうとその山はもう、自分の手で壊すか、誰か他の人に譲るかしかない。

 

不肖コロ健、これまでその山の存在に気がつかないでいた。

その山がどれほどの大きさで、どんな形なのかもわからなくなっている。

こうなってしまうと、私にできるのはその山を捨てることしかない。

そのために必要なのは、変わりたいという意志、そのことで得らることができる夢、この決意を受け止めてくれる仲間、私のすべてを受け入れてくれる家族、そしてこれまで育ててきた虚栄心を捨てる覚悟だ。

 

スッパリ決心 
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