箱根山の火山活動が活発化していると、先週から連日報道されている。温泉好きの神奈川県民としては気が気ではない。この春先にも日帰り温泉につかってきたばかりだ。
立ち入り禁止区域の設定とか、ロープウェイの運休など、さまざまな警戒態勢が報じられているが、なにせ相手は大自然、最善の対処法というのはなかなかみつかりそうにない。
なにかあったとき、どのくらいのことが起きるのか、予期せぬ事態にどう対応するのか、そしてだれが責任を取るのか。
どれがどの程度決まっているのだろうかと心配になる。さらに、日本有数の観光地。多くの人の生活もかかっている。
人命が優先されるのは当然のことではあるけれど、それだけで済ませることができない、難しい判断が求められる事態になっている。
数日中にこの活動が沈静化し、また数十年、数百年、湯気だけをモクモクと出していているだけになってくれたらいいのだが、そうあっさりともいかないだろう。
過去の噴火では横浜まで火砕流が押寄せたことがあるらしい。となると、その手前の鎌倉も被害をこうむっていたということ。そう考えると恐ろしくなる。
「沈静化を祈るばかり」という箱根町の町長さんの気持ち、私もまったく同感だ。
今朝は放射冷却現象のせいで気温がずいぶん下がった。
すっきり晴れて、ここのところごぶさたしていた富士山がよくみえた。湿度の低さといいまるで冬の朝のようだった。
写真に写っているのは丹沢辺りだと思うが、富士山に向かって左手には箱根山がある。この辺から白い煙が立ち上るのをみることにはならないでほしい。
箱根山の火山活動 活発な状態続く NHKニュース 5月11日 11時58分
神奈川県の箱根山では、11日も火山性の地震が100回を超えるなど、活発な火山活動が続いています。気象庁は、大涌谷周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生するおそれがあるとして、引き続き警戒を呼びかけています。
気象庁によりますと、箱根山の周辺では先月下旬以降、地下の浅いところを震源とする火山性地震が増加し、大涌谷の斜面から噴き出す蒸気も多くなるなど、活発な火山活動が続いています。10日は箱根町湯本で震度2や1の揺れを観測する地震が6回相次ぎました。11日は体に揺れを感じる地震は観測されていませんが、神奈川県温泉地学研究所の観測では規模の小さい火山性の地震は11日は午前11時までに100回以上観測され、先月下旬からの回数は2000回を超えています。
また、先月下旬からは大涌谷付近を中心に山が膨らむ傾向を示す地殻変動も観測されています。
気象庁は、今後、大涌谷周辺に影響を及ぼす小規模な水蒸気噴火が発生するおそれがあるとして、引き続き箱根山に噴火警戒レベル2の火口周辺警報を出し、噴火に伴う噴石などに警戒するとともに、自治体などの指示に従って危険な地域に立ち入らないよう呼びかけています。