毎年恒例の新潟県瓢湖の遠征鳥見。初めて訪れた頃は、それはそれは見事なハスの花々の百花繚乱だったが、ここ数年でその景色はすっかり褪せてしまった。今年はどうなっているだろう。
夜明け前の2時半に家を出発、白鷹のコンビニで朝と昼の食料を購入。途中小国の道の駅でちょっと休憩し、あとは真っすぐ阿賀野市の瓢湖へ。着いたのが5時半頃で、予定よりも30分ほど早く着いてしまった。まあ、本日は間違いなく30度超え。早めに鳥見して、早目に帰るという事で。ハスの花の状況は、瓢湖の東側(勝手に通称カワセミ小道)にはまだ少しはハスの花が見られる。北側はだいぶ減ってきた感じ。西側ハクチョウのモニュメントから事務所?建物までは、全くハスが無くなってしまっている。南側の桜小道は、ほとんどハスは無くなっているが、ところどころにポツンとハスの葉や蕾があったりする。東新池のハスは、以前に比べるとだいぶ面積を減らしてしまったが、北側半分くらいには、びっしりハスが根付いており、ハスの花がたくさん見られる。ただ、ここは、あまりにもびっしりハスがあるので、ヨシゴイを見つけるのは難しい状況だ。
<ハスの花、越夏のハクチョウ>
そんな状況の中、まずは、瓢湖をぐるっと1周してみることに・・・。最初に出会ったのは、アイガモの親子だった。2組居て、1組はヒナが1羽のみだった。もう1組は、6,7羽ヒナがいる親子だった。だいぶ大きくなっていたが、まだまだお母さんと一緒に行動しているようだ。
<アイガモ親子>
一周したが、目当てのヨシゴイには出合えず。見つけたのは、東新池の方に飛んでいく個体ばかりで、「もしかすると、西側の瓢湖にはヨシゴイがいなくなってしまったんだろうか?」とさえ思ってしまった。次に出会ったのはバン。北側のところで、バンの親子と出会った。昨年も真っ黒黒すけのヒナに給餌する親に出会ったが、今回も観察することができた。また、1番子と思われる少し大きくなったヒナにも出会うことができた。
<バンの親子・給餌>
<ヒナ>
バンの次に目についたのは、やや遠くにいるカンムリカイツブリだった。ヒナはだいぶ大きくなっていて、ヒナというより幼鳥と言った方が適切かも。何組か親子がいて、大きくなったヒナもいれば、まだまだ小さめのヒナも見られた。
<カンムリカイツブリ親子・ヒナ>
さて、本日一番期待していたヨシゴイとの出会いは・・・。バン親子を観察撮影している時に、近くで望遠レンズを構える方がいた。何を撮っているんだろうと、レンズの先を見回していくと、何と、すぐ近くにハスの茎にとまるヨシゴイが。全然気が付かなかった。危うく貴重な出会いを逸してしまうところだった。急いで移動してレンズを向けたが、数枚撮ったところで、ヨシゴイは飛んでしまったのでした。残念。
でも、これをきっかけにと言うか、この後、勝手に通称「カワセミ小道」を中心に、ヨシゴイをこれでもかこれでもかと観察撮影することができたのでした。
ここからは、本日のメインバード・ヨシゴイの画像を。
<歩く・とまる・ねらう>
全長31~38cmとサギ類では最小のサギ。小さな体を活かして、ハスの葉の上を自在に動き回ることができ、ハスの茎にとまって魚などを狙う場面をよく見かける。
<威嚇・警戒ポーズ>
突然、ヨシゴイが首を長く伸ばして鳴き声を上げた。首を長く上に伸ばすのは、警戒のポーズだ。この時は、近くにいたバンがヨシゴイの方にさらに近づいてきたので、「こっちに来るな!」というヨシゴイの威嚇・警戒のポーズだ。
<お魚ゲットー!>
ヨシゴイの撮影と言えば、水中の魚を獲る瞬間は外せない場面だ。今回は、それほど大きな獲物を獲る場面はなかったが、様々な狩りの様子を観察撮影することができ、楽しい撮影だった。ここは、いつも以上にたくさん枚数をアップしましたよ。
さて、ヨシゴイの出を待っている時、水面を横切って、カワセミが飛んできた。近くの木にとまったところを確認すると、幼鳥だった。できれば、木ではなく、ハスの花か蕾にとまってほしかったが、欲張りというものだろうなぁ。出会えただけでラッキーということで・・・。
<カワセミ幼鳥>
鳥さんが出ない時に楽しませてくれたのは、かわいいトンボたちだった。特に、チョウトンボはあっちにもこっちにも居て、とっても綺麗だった。ただ、光の加減か翅の色が見た目ほど綺麗に撮れなかったのが残念。
<ウチワヤンマ、コフキトンボ、チョウトンボ>
途中朝食を挟んで6時間ほどの鳥見となった。もう、思う存分ヨシゴイやらカンムリカイツブリやら、バンの親子と、たっぷり楽しむことができた。
今年も瓢湖へヨシゴイ詣でに遠征なさったのですね。
威嚇の際に、喉の毛を逆立てる姿、見ごたえありますね!
小さなヨシゴイも「やるときゃやるぜ!」
蔵王での奥様との探鳥。
紅いウソやホシガラスとの出会い、羨ましく拝見しています。
いつか、私も蔵王に登ってみたいものです。
コメント、有難うございます。
ヨシゴイの威嚇の様子、おっしゃる通り小さいながらも頑張っているなぁ・・・と思いました。
二人での探鳥、これも奥さん孝行と肝に銘じて
ガイドさせていただいております。