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引かされた香港(10/8日本対香港)

2009-10-08 21:17:22 | ワールドサッカー
この試合の立ち上がり、実況のアナウンサーは「香港の最終ラインが引いていません」と言っていました。香港の監督も「守ってばかりではサッカーではない」と強気のサッカーをしたい様子でした。しかし、次第にその目論見は崩れてきます。それは日本のボールキープ力が理由でした。

香港のMFがチェックに行っても、日本の中盤の技術は高く、簡単にかわされてしまいます。それに対抗するためには、サイドハーフまで引いたリトリートにならざるを得なくなりました。これでは、香港の攻撃は、サイドからのアーリークロス主体になり、しかもそれをクリアされた後のセカンドボールはほとんど日本のものでした。

いわば、日本の技術力の中盤が、香港に戦術的選択の余地を与えず、香港の攻撃をよほどいいクロスが上がらない限り点が取れない形にしたわけです。日本の勝利はほぼ約束されたゲームでした。

それでも、日本のFWが不振で決定機を外し続けると、次第にチームのムードが悪くなってきてしまうのですが、先制点が決まった時間もよかったです。前半の18分、引いているはずの香港の中盤に、長谷部がうまく侵入して、オフサイドラインを抜け出した岡崎が決めて、日本が先制ゴールを得ました。

それからは日本のやりたい放題の攻撃ができました。SBがキープする、岡田監督の理想と思われるサッカーもできましたし、セットプレーで中澤や闘莉王が制空権を握る形もできました。玉田の負傷は気がかりですが、少なくともこれまでの岡田ジャパンが積み上げてきた形を、継続することはできたと思います。

ただ、新聞にも書かれているように、もちろん課題はあります。一番のものは大久保や松井が至近距離のシュートを外したことですが、これは今すぐどうにかできるものではないので、別の点を指摘します。

それは、今までやっていなかった形にトライしながら、それがうまくいかなかったことです。それは、主に中村俊輔が蹴り、相手DFラインの裏を高速で通すクロスのことです。成功確率は低いものの、本気でW杯4強を目指すにはこれを決めておかないといけないクロスですが、残念ながら日本はこれに追いつくこともできませんでした。

岡崎はハットトリックを決めましたし、最低限のノルマであるアジア杯予選突破はかなりの確率で問題ないでしょう。だからこそ、小さな課題も指摘したくなってしまいますが。
コメント
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