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大宮戦マニアック分析

2009-10-28 18:48:24 | 浦和レッズ
先日の大宮戦、ポンテの退場でどう中盤のバランスが崩れたか、マニアックに具体的に書きます。まず、ユースではボランチだった山田直輝ですが、前半戦好調だったのはフィンケ監督が攻撃的MFで使い、キープ力のあるポンテのフォロー役を命じたからです。

しかし、今回の出番は鈴木啓太の負傷による代役出場でした。守備力には課題のある山田直輝に、そのまま鈴木啓太の役割はできないと判断したフィンケ監督の決断で、ポンテをフォロー役につけて山田直輝に上がる自由を与えました。

山田直輝は自由を与えた方が持ち味が出る選手で、今回高原がキープできずにチャンスにならなかったものの、センスのあるパスも出していました。また、前線もエジミウソンの出場停止で「モザイク」状態でした。

一見、切れのあるドリブルで浦和の救世主になってくれそうな期待がある田中達也ですが、彼には1トップができず、MFに下がると持ち味が出ないという欠点があります。田中達也の力を生かすには前線は2トップでなければならないのです。

そのためには、高原に真ん中でしっかりキープして欲しいところですが、ここがマトにつぶされたのも敗因の一つです。それでも、チームバランスは保っていましたから、展開次第でチャンスはあると思っていました。

そこで、ポンテが2枚目のイエローカードで退場したのです。こうなると、まず山田直輝が思い切って前に行けなくなります。また、守備がメインの役割になると、山田直輝はまだJリーグのレギュラークラスと比較すると見劣りします。

次に問題点が出るのは前線です。ポンテの退場で攻撃的MFの位置が空きますから、どうしても田中達也が下がって中盤を埋めざるを得ません。しかし、先ほど述べたように、田中達也はMFは得意ではありませんから、どうしてもボールは持つけど前に展開できない状態になります。

その結果、1トップになった高原は孤立するばかりで、大宮も1点あれば十分としっかり引いてきました。その結果、カウンターを狙った大宮が追加点を入れて、このゲームは終わりになってしまいました。そんなバランスの崩れがあったと思っています。
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