Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

祝、レッズユース優勝

2008-10-13 15:27:50 | 浦和レッズ
ちょっと前まで、BS朝日の中継でレッズユース対名古屋U-18の、高円宮杯の決勝を見ていました。最終スコアは、なんと9-1という大差で、レッズユースが勝ち、高校年代日本一に輝きました。もともと、この年代のレッズユースは、史上最強とも言われていた年代です。

それは、以前はセレクションで選手を集めていたレッズユースが、スカウトで選手を集めるスタイルに方向転換して、本気でレッズのトップチーム予備軍を養成するという姿勢に出たことが考えられます。以前は、レッズユースからはなかなかトップに上がれる選手はいなかったのですが、今年のチームからは4人を昇格させる予定という情報もあります。

既に、高橋峻希、山田直輝と、ユース所属のままトップの公式戦に出場する選手もいるほどで、すっかり一人一人の技術が上がっていることは間違いないです。その個性は、ユースの堀監督の言葉を借りれば、「抑えても前に行ってしまう」積極性のある選手の集団だから、うまくはまればこういう9-1という試合ができる可能性があったのでしょう。

もちろん、ユースの試合ですから、特にDFの技術にはトップとは差がありますが、それでも感じるのは、高橋峻希にしても、山田直輝にしても、原口元気にしても、シュートがうまいことです。フリーになれば、しっかり抑えたシュートを打てて、確実に枠に飛ばすことができます。

また、そういうフリーになったポジションの選手にパスを出すセンスも全員が持っていて、トップチームを思わせるサイドチェンジのパスが出るあたりが、ユースもやるなという感想を持つほどでした。

もちろん、トップに上がれば、フィジカルの強さを前面に押し出したパワフルな相手と対戦しなければいけませんから、まだまだ高校生で肉体的に完成していない彼らは、これから徹底的にフィジカルを鍛え、当たり負けしないようにしなければいけません。特に、守備的なポジションでレギュラーを狙う、高橋峻希あたりはもっと強くならないといけないでしょう。

しかし、この勝利は嬉しかったのは確かで、トップチームでも一度くらいはこんな大差で勝つところを見たいなと、思わず無理な要求をしてしまうほどです。
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3か5か(10/12浦和L対新潟L)

2008-10-12 17:41:42 | レディース
今日は、駒場までレッズレディース(以下浦和)の試合を見に行ってきました。写真はヒーローインタビューの村松監督です。村松監督も自ら認めていたように、この試合は結果こそ1-0で勝ちましたが、新潟のプレスに苦しんだ試合でした。その理由は、新潟の布陣を見ているとだいたい推測がつきました。

新潟の布陣は、4-1-3-2で、中盤をダイヤモンド気味にしながらも、サイドハーフには高い位置をキープしてもらいたいという意図を感じました。タイトルの「3か5か」というのは、新潟の攻撃的選手の枚数という意味で、本来なら「5」にしたいのが新潟ベンチの意図でしょう。

しかし、前半は浦和のボールキープ率が高く、サイドハーフ2枚は両方ともボランチの位置まで下げさせられてしまいました。どうしても、浦和のサイドハーフの柳田、岩倉をSB一枚では止めきれないと見たのか、新潟はここでキープされるとサイドハーフを帰陣させて対応しました。

そうなると、新潟の攻撃の枚数は「3」です。実際、4バックとダブルボランチがしっかりポジションを取っていれば、「3」の新潟は怖くありません。浦和としては、この試合は新潟の攻撃の枚数を最後まで「3」で抑えこめば完勝とみていいと思います。たまたま、先制点は相手GKのミスを窪田が押し込んだもので、前半は1-0で折り返しましたが、前半の戦い振りには何の不安も持っていませんでした。

しかし、後半、後がなくなった新潟が、ファウル覚悟で浦和のプレスを止めに来た捨て身の手が、奏効します。後半の20分すぎから、浦和のMF陣が運動量の低下で連動性が落ち、北本の欠場で攻撃面で大きな期待がかかる安藤が、トップの位置から下がって来れなくなってきます。

これで、息を吹き返した新潟は、トップ下の10番、上尾野辺(かみおのべ)を軸に、カウンターで浦和を攻略します。一時的には、攻撃の枚数を「5」にすることに成功します。何とかGK山郷の好守でしのいだり、シュートをDFがブロックしたりで、得点こそ許しませんでしたが、非常に冷や汗をかかされた後半戦でした。

そのため、日テレ追撃には最低限の勝ち点3こそ得ましたが、この内容では最後の日テレとの直接対決は厳しいものになりそうで、そこまでに何とかチームとしての形を取り戻し、やるからには逆転優勝を目指すつもりで頑張って欲しいものです。
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日本みたいなチーム(カタール代表)

2008-10-12 10:13:05 | ワールドサッカー
昨日、ウズベキスタンのネタを出したので、今日はカタールについて話します。本来なら11月のカタール戦の直前に出した方がインパクトがあるのでしょうが、文章にしておかないとそのときまで記憶できる自信がないので、今出します。ただ、カタールも健康上の理由から監督が交代していますので、やはりこのサッカーはあてにはなりません。

カタールの布陣は、日本の岡田監督と同じ、4-4-2です。暑い中東の国独特のカウンターサッカーかと思いきや、プレスを前から掛けてくる、日本とよく似たチームを作っています。ただ、カタールはウルグアイから帰化した、セバスチャンという強力なFWがいて、個人技で一気に持っていくことができます。

事実、アジアカップで日本が対戦したときも、セバスチャンに強烈なFKを叩き込まれて、日本は痛恨のドローを喫しています。こういう選手は日本にはいないので、一見日本より強いかに思えます。また、中村俊輔を思わせるようなFKの名手もいます。

しかし、弱点もたくさんあるチームです。一番の弱点は、相手のクロスやCKなどが入ったり、プレーの流れが変わった瞬間、DFの足が止まることです。解説の早野さんは、「ボールウォッチャーになる」という表現を使っていましたが、これだけ動きが止まれば誰でもわかるくらい、全員の足が止まっています。

そのため、一瞬の動きに強いタイプのFW(田中達也あたり)を、連続してクロスを入れて走らせれば、意外と簡単に点は取れそうな相手に思えます。また、最初からプレスを掛けるサッカーをする割に、体力レベルはそれほど高くなく、ウズベキスタン戦では足がつる選手が続出していました。

そのため、日本と同じサッカーをやろうとしてきたら、日本より先に足が止まるのは確実で、そこで徹底的に叩けば十分攻略は可能な相手に見えます。カタールといえば、帰化したエメルソン(元浦和)を3次予選で出してきたことがありますが、エメルソンのU-20ブラジル代表歴がひっかかり、対戦相手からクレームが来て出場できなくなったので、日本戦に出てくることはないでしょう。

ただ、それでもセバスチャンの個人技は、一人で点を取ることも可能ですから、気を緩めることはできない相手ですが、この相手なら、「アウェイでも勝ち点3を取れ」というノルマを課したいです。
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ウズベキスタン戦プレビュー

2008-10-11 21:24:15 | ワールドサッカー
今日、今まで見ている時間がなかったカタール対ウズベキスタンのビデオを見ることができたので、その内容からウズベキスタンを予想してみます。ウズベキスタンは開幕2連敗で、監督が代わったので全然違うサッカーをしてくる可能性はありますが、一応前監督のサッカーを見る限りのネタです。

まず、ウズベキスタンの布陣は、前半は4-2-3-1、後半は4-1-3-2です。1点リードされたために、勝負のためにボランチを下げてFWのゲインリフを入れたので、こういう布陣になっています。試合を見た印象は、欧州スタイルの、極めてオーソドックスなサッカーをするチームです。

攻撃パターンは、比較的単純で、長身のポストプレーヤーのシャツキフに縦パスを入れて、そこで一旦キープしてからサイドのMFが走り込んで、そこからのクロスにFWか逆サイドのMFが突っ込むというスタイルです。ボランチがゴール前に詰めていることはありますが、SBがオーバーラップしてくることはありません。(暑い中東の試合だったので体力的な理由もありそうですが。)

日本がウズベキスタンと当たる10/15に、シャツキフを消しに行くか、それとも走りこむMFの方を消すかは、シャツキフと中澤との力関係をどう見るかによるでしょう。中澤もアジアではトップレベルのDFですが、シャツキフもウクライナのディナモ・キエフという欧州CLの常連チームでレギュラーを張っていた実績があります。

たまたま、私が見たカタール戦は体が切れていない印象でしたが、シャツキフがベストコンディションなら中澤が相手でもキープできる可能性はあります。ただ、途中からカタールがこの狙いに気付いて、シャツキフに入るボールの方をMF陣が厳しく寄せてカットしに行きました。

運動量の多い日本なら、この手が良さそうに思えます。ウズベキスタンは日本のプレスに対し、多少は押し込まれるでしょうから、長いボールをシャツキフ目掛けて蹴ってくる可能性があります。それをカットして、シャツキフを消し、全然ボールが入らない展開にできれば、3次予選のオマーン戦のような快勝もありうると思います。

怖いのは、シャツキフは裏に抜ける能力もありますから、縦パス一本でフリーにしてしまうと決められてしまうと思います。あまり思い出したくありませんが、1997年のフランスW杯予選、6-3で快勝した当時の日本代表から2点を叩き込んだのは、当時18歳のシャツキフです。90分集中して、しっかり抑え込んで欲しい相手です。
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パリーグ優勝監督の現役時代(渡辺久信)

2008-10-11 16:46:53 | 他スポーツ
パリーグは、渡辺久信監督が西武を就任一年目で優勝に導き、その手腕が注目されています。渡辺久信監督は、昨年は西武の二軍監督で、明るいキャラクターが監督向きと判断されて、25年ぶりにBクラスに落ちた西武の再建を託されました。そんな渡辺久信監督のモットーは、「試合中には決して選手を怒らない」という優しさです。

これは、どうも現役時代に指導を受けた、森監督時代の経験が生きていると思います。森監督は、確かにチームを勝たせる能力は高かったですが、選手を駒と割り切って使い、選手に厳しい言葉を浴びせることも多かったと伝えられています。森監督時代の野球は、「一円玉野球」と言われたように、小さなアドバンテージを少しずつ積み重ねる野球でした。

そんな細かい野球の場合、野球を確率勝負のスポーツと見るなら、当時の選手ではいつホームランが出るかわからない秋山より、ホームランは少なくても打率3割をコンスタントに残せる石毛を好んだことは容易に想像できます。渡辺久信も、確かに安定して15勝を残せる投手でしたが、力勝負を好んだことが森監督には好かれなかったのでしょう。

渡辺久信も、二軍で今の若い選手を見ていたときに、今の若者気質は森監督のような指導ではうまくいかず、明るい雰囲気でのびのびとやらせた方が力を発揮すると確信したのでしょう。その結果が、守備と確実性の森野球とは相容れない、攻撃重視の野球でした。

今までは、野球は投手と守備を整備するのが鉄則とされ、守備を得意にする選手を外して打てる選手を入れる発想はあまりありませんでした。しかし、渡辺監督は外野手3人全員を攻撃型にして、しかもサードに守備はあまりうまくない中村剛也(おかわり君)を置く、強気の布陣でした。

しかし、これが見事に当たりました。昨年の主力から、4番打者(カブレラ)と5番打者(和田)が抜けていて、下馬評は低かった西武を、すっかりどこからでもホームランが出る、一発の魅力があるチームに育て上げました。しかも、若手でこういうチームを作ったところに価値があります。

確かに、クライマックスシリーズや日本シリーズのような短期決戦では、そういう守備の弱点は徹底的に狙われる恐れもありますが、彼ら主力が優勝で得た自信は、きっと今後の西武につながるはずです。
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攻めの駒(G大阪対浦和追記)

2008-10-10 22:31:12 | 浦和レッズ
昨日のブログで、そういえば戦術的な話を全く書いていなかったと気付き、今日追加記事を書きます。まず、G大阪と言えば攻撃サッカーのイメージがありますが、どんなときでも強気のサッカーができる訳ではありません。

この試合では、ロニーが不調でスタメンを外され、ルーカスも靭帯損傷で不在でした。そのため、本来ボランチで使いたい遠藤が攻撃的MFに上がり、ダブルボランチは明神、橋本の守備的なコンビでした。そのため、普段のG大阪と比べると、攻撃の枚数が少なくなったようなものです。

少なくとも、前半に関してはG大阪の怖さはあまり出ませんでした。それは、浦和の守り方にも理由があります。G大阪は、スペースを狙うタイプの播戸と、MFもこなせるキープ力のある山崎の2トップでした。

この2トップが縦に並び、山崎がトップ下気味の位置で受けて、浦和のストッパーを引っ張り出して、播戸に走り込むスペースを与えるのがG大阪の狙いに思えました。しかし、浦和の3バックは、ストッパーを引っ張り出されると弱いですが、リベロの阿部勇樹が上がる場合は、闘莉王で再三経験していますから慣れています。

そのため、山崎に阿部勇樹を付けたあたりが、エンゲルス監督の工夫です。また、しばらく外されていた左ストッパーの堀之内が好調で、阿部勇樹が前に行っても後ろを坪井と二枚で何とかすると気合いが入っていたのも、前半をリードして折り返した理由でしょう。

ただ、どうしてもホームゲームの敗戦は避けたいG大阪は、テレビなので誰を上げたかは把握できませんでしたが、攻撃の枚数を一枚増やしました。その結果、浦和の最終ラインは押し込まれてしまい、後半に関してはG大阪の狙いが当たりました。

結果的には、策の打ち合いは互角で、結果もその通りの引き分けです。ただ、痛かったのは間違いなくG大阪の方で、大ブーイングが待っている埼玉スタジアムでの勝利が必須条件というのは苦しいです。

ただ、G大阪の場合は、毎年一回はこのブーイングを経験していますから、明らかにブーイングを恐れていたアル・カディシアのようには効かないでしょう。ただ、10/22の試合は勝負どころですから、去年のセパハン戦のような、浦和サポの応援の最大値が出るかもしれません。それはそれで楽しみですが。
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日本サッカーの不安(10/9日本対UAE)

2008-10-10 18:59:41 | ワールドサッカー
日本の布陣が4-5-1だったのは、皆さんご存知の通りです。ただ、岡田監督のいつもの布陣の4-4-2とは、単に2トップの位置関係が横から縦になっただけの違いです。事実、トップ下に入った岡崎は、キープしたりパスを出したりというトップ下のイメージとは違い、2列目から飛び出した方が点が取れる確率が高いという岡田監督の配慮だと思います。

ですから、戦術に問題があって、FIFAランキング110位の格下UAEに引き分ける、ホームゲームとしては痛恨のミスをしている訳ではありません。しかし、タイトルに「日本サッカーの不安」とまで書くのは、もちろん理由があります。

岡田監督が日本サッカーの良さをキープ力と持久力と判断して、前でキープするサッカーを見せる判断自体は間違っていないと思います。しかし、相手に失点を許すパターンがいつも同じなのが気になります。

それは、日本はいつも立ち上がりはいいサッカーをしますが、途中で動きが落ちて、つまらない失点をしてしまうことです。この日は相手のUAEが4-3-1-2の布陣で来たのですが、3ボランチが完全に前に出られず、7バックのような布陣でしたから、日本は自在にパスを回せました。

また、UAEのカウンターにも、ボランチの稲本と長谷部が動き勝ち、完全に出どころを封じる会心のサッカーでした。UAEには、2003年のワールドユースでMVPを受賞した、エースFWのマタルもいますが、このマタルにほとんどボールが入らず、日本とUAEではサッカーの質が違う(もちろん日本が上)とまで思うほどでした。

今回の親善試合では、交代枠がいつもの倍の6つあるため、この試合に限っては最後までこのサッカーができるはずというのがサポーター心理です。しかし、後半、日本の動きは明らかに落ちました。確かに、稲本を下げて攻撃的な中村憲剛を入れるなど、日本が無理に点を取りに行った面はありますが、それまで拾えていたセカンドボールが、香川のゴール以降拾えなくなりました。

失点の場面はUAEの攻撃の枚数と、日本の守備の枚数が同じ二枚で、攻撃側が圧倒的に有利な状況です。こういうときはDFの責任ではなく、そういう状況を作り出した他の選手の責任です。前半の日本なら、SBが絞るか、ボランチが一枚残るかして対応できたでしょう。

しかし、交代枠が6つある今回の試合では、単純に体力的な問題とは片付けられません。ひょっとしたら、メンタル的に疲れていたのかもしれませんが、90分のペース配分ができるようにならないと、日本サッカーは強くならないと思います。

しかし、完全に引くばかりだったUAEが、このゴールで自信をつけて、最終ラインを上げてこの試合を本気で勝ちに来たのはびっくりしました。暑い気候の中東では、引き気味に戦って、勝負どころに絞って攻めてくる省エネサッカーをしているのでしょう。こんなことがわかっても、ちっとも嬉しくないですが。
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エンゲルスの価値(10/8G大阪対浦和)

2008-10-09 18:46:02 | 浦和レッズ
以前、私はこのブログに、エンゲルス監督が天皇杯で2度優勝した過去を引き合いに出して、「ばくち性の強い短期決戦型の監督」と書いたことがあります。しかし、どうやら、その短期決戦の強さは、別の要因がありそうというのが、昨日の試合を見た感想です。

それは何かというと、エンゲルス監督は内容の悪い試合で勝ち点を拾うことが多いことです。確かに、今季を振り返ると、開幕5連勝だった鹿島に勝った試合も内容は良くありませんでした。エンゲルスの会心のサッカーは、アル・カディシア戦のホーム戦や、アウェイの鹿島戦など、ちょっとしか見ることができていません。

しかし、それでもリーグ戦で首位と勝ち点3差、ACLでは貴重なアウェイでの引き分けと、確実に成果は出しています。最初は、いつかエンゲルスの会心のサッカーをたくさん見たいと思っていて、不満の方が強かったですが、それがエンゲルスの持ち味と思えば納得もいきます。

それを確信したのは、押されっぱなしの後半、攻めの駒を投入せず、エジミウソンにまで守備をさせて、格好は悪くてもとにかく勝ち点というサッカーをしたからです。確かに、PKで同点にされたのは残念でしたが、千葉戦でチーム状態に深刻な不安を感じたので、今の状態での引き分けは大きな成果でしょう。

昨年のACLをコーチとして見ていたエンゲルスは、ベストメンバーにこだわって主力選手を疲弊させたオジェック前監督の失敗はわかっているはずです。しかし、それでもポンテに休養を与えなかったり、今回の選手起用には全面的には賛成できません。

しかし、内容の悪い試合でどうやって勝ち点を取るかのノウハウを持っているなら、意外な快進撃もあるのではと、その采配にいつにない期待感を持っています。
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UAE戦プレビュー

2008-10-08 19:01:42 | ワールドサッカー
今日は平日夜の試合なので、例によって即日更新は勘弁していただき、穴埋めネタとして明日の日本代表対UAE戦のプレビュー記事にします。当然、このUAE戦は単なる親善試合なので、ACLの準決勝に出場する、浦和とG大阪の選手は出ません。

まず、この時期に親善試合を、しかも最終予選で違う組に入っているUAEと組めたことが驚きです。普通、最終予選に進出しているチームは、たとえ組が違っても、5位決定戦で当たる可能性があるので、手の内を隠したがるはずです。しかし、UAEの次の相手が韓国で、しかもアウェイ戦だったことがこの親善試合を生みました。

UAEサイドにとっては、日本とアウェイで対戦すれば韓国の近くの日本までの渡航費が日本サッカー協会持ちで、しかも韓国戦に向けた事前キャンプまで一部は日本の費用でできます。また、UAEとの時差を調整するには、韓国と時差のない日本は最適と思ったのでしょう。

ただ、この試合に賭ける気持ちは日本とUAEで差があると思います。まず、5位決定戦など狙っていない日本と違って、UAEは開幕2連敗ですから、5位決定戦のことは考えているはずで、日本の情報収集に力を注ぐでしょう。

また、UAEは監督が交替した初戦ということも、モチベーションになるでしょう。とにかく、一刻も早く、新監督の目指すサッカーをしたいという気持ちで、全力に近い試合の入り方をしてくると思います。また、日本と韓国が、背格好が近くサッカーの質に似ている点があることも、UAEにとってはモチベーションになるでしょう。

これに対して、日本の方はどうかと言えば、まずUAEと、日本が最終予選で次に当たるウズベキスタンとは全く似ていません。UAEは中東に多いカウンターサッカーのチームで、ウズベキスタンの欧州スタイルとは全く違います。

そのため、この親善試合は岡田監督が出場停止の松井の代役候補を発掘したり、負傷で間に合わないかもしれない闘莉王の代役を試すなどのモチベーションはありますが、負傷を恐れUAEほど気持ちの入った試合ができない可能性はあります。

ただ、岡田監督のサッカーは、前でボールをキープする強気のサッカーですから、それをちゃんとやろうとするなら、UAE戦も気合いを入れて戦わないといけません。私のモチベーションに関する予想が外れることを願っています。
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ACL準決勝G大阪戦プレビュー

2008-10-07 18:59:22 | 浦和レッズ
浦和にとっては、準々決勝の結果次第で可能性のあったシリアに行かずに済んだことは良かったでしょう。しかし、今のチーム状態はどん底で、どこと当たっても厳しい戦いになります。対戦相手のG大阪は、長年に渡って重要なタイトルを賭けて戦った宿敵で、明日も熱い試合になりそうです。

ただ、今年のG大阪は、必ずしも安定した戦いのできるチームではありません。浦和との埼玉スタジアムでの対戦では、中沢と山口のCB二枚の間に、浦和FWに容易に侵入されていました。また、鹿島戦でも山口にバックパスのミスが出たり、中沢は相手FWをつかんで引き倒す、本来なら退場のプレーをしています。

また、シーズン途中でバレーをUAEのチームに引き抜かれたのは大変痛いです。急遽、横浜FMからベテランのロニーを獲得していますが、ロニーはクロスの入り方とか、ヘディングでフリーになるのはうまいですが、肝心のシュートがうまくなく、決定力はあまりありません。

こうして見ると、両チームとも手負いの状態で、苦しいチーム事情はお互い様のようです。ただ、大抵この両チームが戦うと、遠藤や二川がボールをキープできるG大阪のボール支配率が高くなります。チャンスの数自体はG大阪の方が多くなるでしょう。

こういうときに、浦和で頼りになるのは、苦しい試合に強い永井雄一郎です。昨年のアウェイのG大阪戦や、2007年正月の天皇杯決勝で決勝ゴールを決めている永井は、おそらくG大阪サポは顔も見たくない存在でしょう。

ただ、永井をスタメンFWで使うには、「トップ下には下がってくるな」というエンゲルス監督の指示が不可欠に思います。周りの選手をうまく使って点を取るエジミウソンも、永井に下がられては困るはずです。

また、浦和で気になるのはポンテのコンディションです。千葉戦は連戦の疲労からか、中盤でのんびり歩いている場面が目につきました。もともと、全治6ヶ月の重傷から復帰したばかりのポンテに、連戦を全部出てもらおうとするのは、無理だったのではと思います。

明日は、スタメン梅崎という手も考えられますし、あるいはトップ下を置かない3トップもあり得ない話ではありません。何があってもおかしくないという、心の準備だけはしておいた方が良さそうです。
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