岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

世界遺産 「エチミアジン大聖堂」  

2009-02-21 21:48:48 | 世界のなかま
NHK「世界遺産の旅」を観てしまった。
今夜はアルメニア共和国のエチミアジンにある大聖堂でした。

アルメニアってどこだろう?
たいがいの人は、?だと思う。
もちろん私も知らなかった。

答えはトルコとロシアの間。内陸にある国。
この地域には行ったことがないのでイメージがわかない。

アルメニア人にはあったことがある。
強烈な印象だった。
ヨーロッパから帰国する飛行機の中で隣り合わせた人だ。
最初はあたりさわりのない話をしていたら、
彼はアルメニア人は20世紀初めにトルコによって大虐殺されたということを話し始めた。
私が「知らない話だ」というと、知らしめるのがアルメニア人の使命とばかり、
詳しく話し始めた。
彼は150万人が虐殺されたという。
そこため、アルメニア人の3分の2は、海外に居住しているという。
彼の真剣さにこれは真実に違いないと思った。
後から考えると、彼は逢う人すべてにアルメニア人の悲劇を伝えていたのではないだろうか。

帰国後、調べてみると、人数は諸説あるが、大虐殺は事実だった。

今夜の「世界遺産の旅」は、その大虐殺から逃れた人々の子孫の生活を追っていた。
そして、彼らの精神的な支えであるアルメニア教会(世界遺産)とのつながりも
知ることができた。
アルメニア王国は、紀元301年。キリスト教を国教とした国だった。
世界初という。
まことに知らないことばかりだった。

勉強になりました。

※写真は、「エチミアジン大聖堂」(大使館のHPより)
アルメニア教会はビザンチン建築のものが多く、大変美しい。

最新の画像もっと見る