朝日新聞の4月24日「ザ・コラム」欄の同新聞のニューヨーク支局長である山中氏が
二人の原発関係者を取材している。
一人はGEの原発技師のデール・ブランデボーさん。
マーク1(福島原発の原子炉のタイプ)の安全性に疑問を投げかけた。
意見は汲みげられす抗議の退職をした人だ。
一方、「マーク1を含む沸騰水型原子炉の禁止に反対した」ヘンドリー博士。
「仮に福島の原子炉がマーク1とは別の型だったとしても、あの揺れとあの波では同じように
破壊されていた」と主張する。
この記事のまとめの部分で、筆者は
「70年代初め、敦賀や福島を訪れたGE技師たちは教師役で、東芝や日立、東京電力の担当者が生徒だった。〈中略〉自信顔の教師に向かって生徒の側がら『津波対策がなおざり』と指摘するのは無理な注文だろう」と書いている。
果たしてそうだったのだろうか。
同時の東電担当者の書籍を読んでも津波のことはまったくふれていない。
一方、地震は意識して対策を練っている。こちらは検討されている。
私は津波のことは日本側の担当者の頭にも、ほとんどなかったのではないかと疑っている。
だから生徒が教師に遠慮したという山中氏の推測は、日本側担当者にとってはありがたいものではないだろうか。
現在、東電は「津波の想定は5.7m」とした根拠や経緯を質されている。
東電から未だ明確な答えはない。
私の邪推は、原子炉を置いた標高が10mだったから5.7mを想定津波波高としたのだろうというもの。
5.7mの津波なら標高10mでも被害はないということだ。
科学的な根拠などあるはずはない。
さて、東電の回答を待ちたい。
※日没が遅くなってきた。テニスコートも明るい。