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4.25ネットワークとJR西日本が共同で報告書を本日公表しました。
報告書の内容は25日21時現在ネット上には載せられていません。
要旨は以下の記事に掲載されていました。
なお、このブログでもカテゴリー「JR西福知山線脱線転覆事故」として、事故当日から77の記事を掲載しています。
大事故を追及すると必ずヒューマンエラーにたどり着きます。
このことをJR西福知山線脱線転覆事故から学びました。
この事故のことをマスコミでは、「JR福知山線脱線事故」と呼びますが、とんでもない間違いです。JR西福知山線脱線「転覆」事故です。
事実通りに事故名をつけること。
今のままでは、後の世では単なる脱線事故と考えられてしまいます。
この点が気がかりです。
7周忌にあたり、被害に遭われた方やご家族、友人等関係者の方々の6年間の思いはいかばかりだったか、思いを新たにいたします。
私たち、同じ時代を生きる者はJR西福知山線脱線転覆事故を決して忘れることはありません。
しかしながら、二度と同じ過ちを犯さなかったかと問われれば、目の前にある東北の大人災の前にうなだれるしかありません。
人生の半ばで前途を失わされた106名の皆さまの無念のお気持ちを決して忘れません。
7周忌にあたり改めまして哀悼の意を表します。
時事ドットコムより転載させていただきます:
JR福知山線脱線事故から6年を迎え、遺族らでつくる4・25ネットワークとJR西日本が25日、共同で1年半にわたり進めてきた事故検証の場「課題検討会」の報告書を公表した。被害者と加害企業の異例の合同作業は、事故の組織的要因をめぐって一定の理解に達し、今後の評価を「広く鉄道の利用者である国民に委ねたい」と結んだ。
報告書は、乗務員への懲罰的な再教育(日勤教育)、過密ダイヤ、自動列車停止装置(ATS)の未設置といったテーマで、同ネットの問題提起にJR西側が回答する形式でまとめられた。
再教育の項目では、ネットが問題点の具体化を求めると、JR西は「机上教育」に陥りがちで実践的でなく、監督者と社員間のコミュニケーション不足を認め、改善点として専門知識が豊富な監督者の指導やシミュレーターの活用などへの訓練の転換を挙げた。
ダイヤについては、運行本数優先で余裕のない編成が、結果的に運転士に焦りや動揺を与えたとの指摘に、西川直輝JR西副社長が「全く新しい視点」と同意。過密運行になった場合は速やかに修正できるシステムを構築したと説明した。
ATS未設置で、JR西はカーブでの大幅な速度超過による脱線を想定できなかったとしながら、「ATSがあれば事故を防げた」と回答。事故後、国の指示を超えるペースと範囲で設置を進めたと答えた。
報告書のまとめとなるJR西の組織的問題に関する見解で、ネットは民営化後の利益追求型経営、安全への組織的取り組みの希薄化、信賞必罰が招いた「物言えぬ社内風土」を挙げ激しく批判。JR西は、社内の風通しの悪さや安全対策が停滞していたことを率直に認めた。(2011/04/25-15:21