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また、突如火山が爆発しました。
また、想定外です。
死傷者が出ました。まことに残念なことです。
私たちは、災害の想定ができない国に住んでいるということを深く認識する必要があります。
伊方原発の運転差し止め判決の意味が理解できると思います。
今まで起こったことは必ず繰り返されるのです。放射能の半減期を考えれば、数万年単位で考えることが必要です。
例えば、阿蘇カルデラがまた爆発すれば九州全土と九州以外の隣接県は壊滅的な影響を受けると想像されます。
それはどうしようもない自然の驚異です。しかしその時期に原発が稼働していたとしたら(停止中としても)、
数万年は想像したくもない恐ろしい環境になってしまいます。
以下は、毎日新聞2017年12月13日記事です。
四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転差し止めを広島、愛媛両県の住民が求めた仮処分申請の即時抗告審で、広島高裁(野々上友之裁判長)は13日、申し立てを却下した今年3月の広島地裁の判断を取り消し、四電に運転差し止めを命じる決定を出した。野々上裁判長は「阿蘇山(熊本県)の噴火で火砕流が原発敷地に到達する可能性が十分小さいと評価できない」などとし、火山災害による重大事故のリスクを指摘した。高裁レベルの差し止め判断は初めて。差し止め期限は来年9月末まで。仮処分はただちに効力が生じ、今後の司法手続きで決定が覆らない限り運転できない。
なお、2013年に毎日新聞が以下の記事を掲載しています(抜粋)
原発リスク:巨大噴火の影響大…泊、川内など 学者が指摘
毎日新聞 2013年12月22日
◇巨大噴火
火山の噴火規模は噴出物の量によって小規模噴火から超巨大噴火まで分類される。日本では約6000〜1万年に1回、巨大噴火が起きている。約9万年前の阿蘇の巨大噴火では高温・高速の火砕流が約180キロ先まで達し、北部から中部九州はほぼ壊滅。一部は山口や愛媛にも達した。直近では7300年前に現在の鹿児島県南部で起きた。富士山の宝永噴火(1707年)や有珠山噴火(2000年)はこれよりずっと小さな規模の噴火になる。
◇九州大の清水洋教授(火山物理学)の話
次の巨大噴火を予測することは難しいが、科学的にリスクはゼロとは言えない。リスクをどこまで許容するかだ。原発稼働の可否はリスクの大きさと国益などを考慮して国民が判断する必要がある。そのためには、それぞれの原発についてリスクを公正に評価し、それらの情報を公開する必要がある。
※ネットから引用しましたが元資料はアクセスできませんでした。
伊方判決はその一つの回答でした。