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岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

『風景からの町づくり』 中村良夫 著  

2009-08-16 20:07:27 | 日本の仲間
NHK出版 
2008年1月~3月に「こころをよむ」シリーズでラジオ放送したもの。
190pのテキスト。
21世紀の景観づくりを日本と欧州の歴史からたどる。

第1回 なぜ風景を問うのか
第2回 異邦人たちの視線
第3回 日本の風景は病んでいるか
第4回 風景はなぜ歪んだのか
第5回 近代西欧の苦悩
第6回 西欧アメニティの源流
第7回 明治日本人の構想力
と続き
第13回 円熟の季節 で終わる。

著者は、「景観工学」を提唱する専門家。
最近、話題になっている東名高速の遥か昔の設計者。1937年生まれ。

なんとも博識に驚くとともに、現在も現場を走り回っている行動家。
内容の説明はちょっと私には無理。

でも、なるほどなるほどと腑に落ちる語り口です。

私も若い頃、日本を飛び出して一人旅をした体験があるのですが、
欧州の都市や田園を見て回って、その景観の美しさに驚き、
帰国後はデザインの勉強をしたことがあります。
風景や景観を仕事の中に取り込むことはできませんでしたが、その後も
景観については、興味の中心近くにあります。

京都の町や岡山の水路をめぐっていると風景の中の人々と、その人々が築いてきたものを
しっかり見ておかなくてはと思います。
社会福祉は地域に根ざすわけですから、都市や田園景観もおろそかにできないはず。
もちろん、デザインも。
この視点も温めていきたい。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なごみの景観は結果 (bonn1979)
2009-08-17 16:43:26
たしかに
ヨーロッパの景観の美しさは素晴らしいです。

貴記事をきっかけにぼんやりと考えているうちに
なにか論理破綻の記事を書いてしまいました・・

「福祉の進んでいる町は景観もなごみのある地域では?」という仮説をかってに考えているうちに迷路に入りました。

岡山と京都。いつでも誇れる景観に出会えるのはうらやましいです。

鹿児島は(町は無秩序で汚いので・・)
やはり奄美の海でしょうか。
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都市の風景。 (岩清水)
2009-08-17 22:11:22
今日とは確かに、日本でもっとも街中を散歩することが喜びに繋がる街ですね。
これはたぶん異論のないところでしょう。

岡山に関しては、まだまだこれからの街と思います。
この街を自転車で走っていると、用水路が網の目のように
張り巡らされており、その水路のそばで人々は営みを
していたことがよくわかります。

その水路風景を再生することができれば、
この街はとても素晴らしい街になると思います。

それば、弥生時代からこの平野の歴史そのもの
なのです。

ちょっと夢想してしまいました。
返信する
今日とはは、京都でした。 (岩清水)
2009-08-17 22:14:56
前の文章の冒頭、「今日とは」と書いてしまいましたが、「京都」の間違いです。
意味不明で失礼いたしました。
訂正できないのがつらいです。
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