12月9日 AFP】2024年は観測史上最も暑い年になることが「事実上確実」だとする予想を、欧州連合(EU)の気候監視ネットワーク「コペルニクス気候変動サービス(C3S)」が9日、発表した。
C3Sは、前例のない今年の異常高温により1~11月の世界平均気温が上がったとし、「2024年が記録上最も暑い年になることは、この時点で事実上確実だ」と述べた。観測史上最も暑かった年となった昨年の気温を上回ることになる。
今年はスペインとケニアで致命的な洪水、米国とフィリピンで激しい熱帯暴風雨、南米全域で深刻な干ばつと山火事が発生した。
スイスの再保険大手「スイス・リー」は、今年の自然災害による経済損失は計3100億ドル(約47兆円)に上ると推計している。
発展途上国は特に気候変動の影響に脆弱(ぜいじゃく)で、その対策費として2035年までに年1.3兆ドル(約195兆円)の外部援助が必要になるとされている。
11月に行われた国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP29)で、先進国は同年までに年3000億ドル(約45兆円)の支援を約束したが、この額は極めて不十分だと批判されている。(c)AFP
いよいよ時間がなくなってきた気候変動問題。先進国を豊かにするために発展途上国が支払った犠牲は計り知れない。もっと真摯に向き合わなくてはならないと思います。
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